Digging Noteは、書き記してゆくことで紙の地層を掘り進める体験ができるノートです。
企業から支給された紙の表情を探っていく中で、私は『紙の薄くて繊細な表情』、『捲る行為』、『記録する媒体としての魅力』などに着目し、それをもっと魅力的な体験にできないか考えていきました。
そして、紙の重なりを地層に見立てることで美しさを表現し、一ページずつ捲るという体験に面白みを与えることをテーマにしました。
このノートは小口に日めくりカレンダーのように糊をつけています。なので初めから一般的なノートのように全部のページを捲ることはできません。一枚づつ、使い続けてゆくことで本として成立してゆく仕組みです。
この課題は、夏季休暇期間を含めた約3ヶ月の制作期間で行いました。
週1回のミーティングに加え、企業に向けたアイデア発表・講評会などを経て学外展示という流れでした。
このDigging Noteは、第1回の講評会でのアウトプット「虫食いノート」から着想をし、サイズや紙の表情などの検証を経て最終提案としました。
2016,08-11_制作