Digging Note 【発掘を楽しむためのノート】

OVERVIEW

『紙で拡げる』をテーマに紙製品を制作した富国紙業株式会社・株式会社山櫻との産学協同研究

YEAR 2016

Digging Noteは、書き記してゆくことで紙の地層を掘り進める体験ができるノートです。



企業から支給された紙の表情を探っていく中で、私は『紙の薄くて繊細な表情』、『捲る行為』、『記録する媒体としての魅力』などに着目し、それをもっと魅力的な体験にできないか考えていきました。

そして、紙の重なりを地層に見立てることで美しさを表現し、一ページずつ捲るという体験に面白みを与えることをテーマにしました。




このノートは小口に日めくりカレンダーのように糊をつけています。なので初めから一般的なノートのように全部のページを捲ることはできません。一枚づつ、使い続けてゆくことで本として成立してゆく仕組みです。




この課題は、夏季休暇期間を含めた約3ヶ月の制作期間で行いました。

週1回のミーティングに加え、企業に向けたアイデア発表・講評会などを経て学外展示という流れでした。

このDigging Noteは、第1回の講評会でのアウトプット「虫食いノート」から着想をし、サイズや紙の表情などの検証を経て最終提案としました。

2016,08-11_制作