工芸指導所の試作品の他、現代に生きる職人と学生がその心を継いで作り上げた作品も一緒に展示された。チームごとに分かれてミーティングを重ね、展示作品をつくっていく。
所属チームの展示の一部。作品をつくりあげるまでの思考を可視化した。
このチームでは、プロダクトデザインを高校生2人が担当し、彼女たち専用の仕掛け木箱を制作した。万人に向けたものではなく、完全なオートクチュールの木箱だ。
吹き出しは空白にし、出来上がったパネルに直接コメントをかいてもらった。
完成までのプロセス・思考を可視化することで、この木箱の魅力を来場者と共有することを狙った。
作品:pommier
遊び心を継いで考案。花形と横一列、ふたつの置き方ができる木箱。七個のブロックのうち、六個は紐で連結されている。用途にとらわれず、さまざまな使い方が楽しめる。
作品:七花
実用性を継いで考案。持ち歩けるアクセサリースタンドとして制作。旅行鞄に入れても邪魔にならないサイズ。支柱を先細りにすることで、さまざまなネックレスに対応できるようにした。
ふたつの作品の最大の魅力は、使用した時に初めてわかる。モックを用意し、ふたつの作品を実際に触れるスペースを設けた。
特別展全景。
異なるコンセプトをもったふたつの作品が対象になるように配置。