体験評価においてリアルタイムな感情変容を観測することは重要です。
実験後のアンケートでは忘却やバイアス、ピークエンドなどの問題があります。
タスクをしながら頭に思い浮かんだことを語るシンクアラウド法では、ユーザの心理プロセスを知ることができます。一方でタスク中の言語化は負担が大きく、ユーザによって語句の差が出ることがあり、データの収集とその評価が難しい問題があります。
そこで「あ」だけで心理プロセスを表現し、声の大きさやイントネーションで心理プロセスを評価する「あアラウド法」を提案しました。本研究ではゲームをタスクとした実験を行い、実験手法としての有用性や得られる心理プロセスを示しました。
現在は分析方法について検討しており、既存の感情モデルを用いた連続値による定量的な分析ができないか模索しています
評価手法に関する先行研究は非常に少ないため、自分たちでプロトタイプを試す、積極的に学会に参加することでさまざまな知見を集めるなどして進めています。
EC2023 レギュラー発表, 優秀研究賞
WISS2023 デモ発表