【チームマネジメント】「ふりかえり」の「ふりかえり」を行う
LeSSにおけるスクラムチームのディレクション&マネジメントを担当していました。 スクラムチームマネジメントの一貫として、「ふりかえり」の認識合わせをチームでおこないました。
課題
スクラムイベントのひとつである「レトロスペクティブ(ふりかえり)」を毎回やっている中で、チームに対して次のような課題を感じていました。
・個人の技術的な失敗談や反省
・ああすればよかったなどの少し短絡的なタラレバ
が、毎回同じような内容で繰り返されること
そこで、「ふりかえり」についてチームで共通認識をあわせました。
特性によって起きていたこと
自チームのメンバーに多い特性として、
「自分が行っている・関わっている目の前の事象だけに視野が狭まってしまう」
という点がありました。
それによって、その時その時の自分のケースでしかKPTできておらず、応用できていないということが起こっているように見えました。
どうしたらよいか
- 今回自分に起きた問題・課題が、他の人・他のチームに起きても同じように問題になっていたかを考えてみる
- 他の人・チームに起こった場合にも同じように課題であれば、組織として取り組むべき課題だと認識できるのでは
- 組織としてその課題に取り組むためにはどうしたらいいかを考える
このように、自分に起きた事象を少しスコープを広げてふりかえることができると、応用につながるKPTができるのではないかと考えました。
上記をそのまま提示するよりも、自分たちで考えて、自分たちが上記のようなことに気づけないと実際のTODOに繋がっていかないと考え、「ふりかえり」についてなんのためにやってるんだっけ?とチームでイチから考えてみることを提案しました。
やったこと
1.「チームレトロスペクティブ」をどう捉えていたか自分の考えを共有
2.1.を踏まえてこれまでの「チームレトロスペクティブ」はどうだったか
3.「チームレトロスペクティブ」はどうあるべきかを考える
4. 「チームレトロスペクティブ」に期待することをすり合わせる
やってわかったこと
実際やってみて私自身も発見することがありました。
課題に感じていたとおり、私は個人の範疇を超えないKPTは同じ過ちを繰り返すと思っていました。
ですが、さまざまある「ふりかえり手法」のひとつとして、FACT(起こった事実)を書き出すこと自体は手法の一つとして推奨されており、それ自体は課題ではないことに気づきました。
課題なのは起こった事実の料理の仕方であり、TRY/NEXT ACTION時のスコープの捉え方なのだなと改めて気づきました。
チームにとってのふりかえりの期待値
イチから「ふりかえり」についてざっくばらんに話し考えて、チームとしての「ふりかえり」の期待値を定めました。
個人の行動・課題(FACT)が、
「ふりかえり」を行うことでチーム・プロダクトに還元されていく
これを実現するためのTRYにつなげていくことを頑張っていきます。