もし、ペンキを塗るように、はけをさっと一振りするだけで立体的かつ繊細な絵が描ける、魔法のような道具があったら...。私たちはライトペインティングと VR システムを用いてこれを解決する。
ライトペインティングとは、カメラで長時間露光をしている間に、光源を動かすことによって絵を描く技法である。この技法を使ったコンテンツとして、Happy Birthday MoonYeon!がある。これは、プレゼントの蓋に iPad をつけ、長時間露光で誕生日ケーキを出現させるものである。また、同じような仕組みを利用して文字が動いているように見せる Making Future Magicもある。他に、あやとりらしさを残してライトペンディングする技法もある。 このように、ライトペインティングは自由度が高く、様々なものが描ける。しかし、描くものが複雑になればなるほど難しくなる。
そこで本企画では、形が立体的で複雑、さらにサイズの大きいものでも簡単にライトペインティング出来るようになる、未来の道具「ミライトペイント」を開発した。私たちはミライトペイ ントを使って、ヘッドマウントディスプレイを用いない仮想現実の間接的な体験を提供する。