感情の起伏を記録できるアプリを作って!
Cocoda!×LITALICOのコラボお題 うつ病(傾向)の方が感情の起伏を管理しやすくなるアプリの提案
プロトタイプ
https://xd.adobe.com/view/bc3114e9-1cef-4875-74a4-eeecb51e8725-ca00/
デザインの意図
前回提出した作品へ頂いたアドバイスを元に、ユーザ・コンセプト・機能はそのままにデザインをリメイクしました。
コンセプト
急に現れる感情を客観視する練習や、毎日の生活を記録するアプリ
利用ユーザー
社会復帰を考えている、もしくは現在うつ病の治療をしている方
ユーザーの課題やニーズ
・感情・体調の変化を客観的に見る練習ができる
・簡単に毎日の記録をつけることができ、見返すことができる
・辛い時にリラックスできる方法を学ぶことができる
コア機能
①毎日の記録
今日1日の感情・体調の変化を記録します。
1日で感情がどのように変化したのかを記録することで、自分がいつ頃疲れやすいのかを理解することができます。
②気持ちの記録
急に感情や体調が変わった時に、記録します。
パニックになりそうな時、原因も分からずに落ち込んだ時に、考え込まずサッとメモができる手軽さを大事にしました。選んだ感情に応じて質問項目が変わります。
落ち込んだ場合は、落ち込んだ原因、工夫できそうなことが質問されるので、ゆっくりと自分を客観視することで、「○○で落ち込むのは普通のこと!」「こういう時に落ち込みやすい」と分析することができます。
記録を積み重ねていくことで、自分が苦手なことが分かってくるのではないかと思います。
③リラックス機能
いつでもアプリを開きたくなるような3つのリラックス機能をつけました。
「マイリラックス」…自分がリラックスする方法をまとめておける機能です。辛くなったときに思い出せるようにしています。
「ヒーリングミュージック」…落ち着きたいときに聞けるヒーリングミュージック集です。
「お役立ちコラム」…リラックス方法や考え方などの記事をまとめたコラムです。
どのようなプロセスでデザインしたか
○アイデア出し
今回は想定ユーザに自分も含まれているので、ほしい機能や、実際に就労支援の訓練で学んでいることを書き出しました。
○機能の精査・画面の構成
出たアイデアを機能ごとにまとめ、必要な画面を決めました。
普段の課題よりも多い画面を作成することになるので、機能を漏らさないようにこの部分は丁寧に行いました。
○ラフスケッチの作成
全画面をラフスケッチし、必要なコンテンツ・ボタンやアイコンを書き出しました。
全画面を書き出すことによって、どの画面でもなるべくスクロールなしで収まるようなボタンサイズを考えることができました。(記録画面のみ入力項目が多いのでスクロールがあります)
○UIの作成
ラフスケッチをもとに、UI部分の作成を行いました。
○プロトタイプの作成
作成したUIをAdobe XDにアップロードし動きをつけました。
前回のアドバイスでリデザインしたこと
・記録とカレンダーの導線を意識する
記録内容はカレンダーに集約されるので、カレンダーの中に記録機能を入れました。フッターの項目が1つ減りすっきりしました。
・感情項目の追加
前回、感情を選ぶ部分が「良い」「普通」「悪い」の3種類しかありませんでしたが、今回は10種類選択できるように変更しました。感情の内容に関しては実際に作成するときに、どのような感情があるとよいかヒアリングできるといいなと考えています。
・全体的な色味
前回は背景やボタンすべてグリーン系の色を使っており、強調する部分が分かりにくくなりました。
今回は、白色を多くし、アイコンやボタンに色を使うようにしました。
また、使用するグリーンも深緑から黄緑に変え明るい雰囲気になるようにしました。
・ヒーリングミュージックのUI
ヒーリングミュージックは単純に音楽を流すだけではなく、波の音の場合は海の画像を流すなど視覚的にもリラックスできるようにしました。