Moral Machine実験プログラム実装

OVERVIEW

大学院時代のプロジェクト

YEAR 2020

米国マサチューセッツ工科大学主催のMoral Machine実験に協力するメルボルン大学のプロジェクトに参加しました。「自動運転車のブレーキが利かない時、もしあなたがエンジニアだったら、車にどのように動いてほしいか」と被験者に質問します。そして道路状況のシミュレーションをし、被験者にそれぞれのシチュエーションを見せ、車にどの方向に進んでほしいかを選んでもらいます。例えば、まっすぐ進めば、前にいる「定年後のお年寄り一人と子供一人」がひかれることになり、左に曲がれば車に乗っている「医者の50代女性一人と猫二匹」が壁にぶつかりますが、どちらを選びますかというように質問をしていき、被験者の回答を20回以上収集し、機械学習の技術でプログラムに学習させます。年齢・学歴・仕事・健康状態・あなた自身であるかどうか・人間であるかどうか・犯罪歴など、それぞれの軸は被験者の中ではどれほどの重みがあるかを学習したプログラムは、次のシチュエーションからは被験者の代わりに回答をしてみます。その結果を被験者に見せ、あなたの価値観を学習したAIに判断を任せることに納得できるか、と被験者の意見を聞きます。このようなプログラムを作成しました。人間とAIとの関係を、そしてAIの発展における倫理問題を被験者に考えさせるプログラムでした。

プロジェクトのホームページ:https://www.moralmachine.net/


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