【平成最後のフォント】『ぼ』を担当しました
フロップデザインさん企画の【平成最後のフォント】を作ろうという企画に参加。私に与えられた文字『ぼ』をデザインしました。
制作の流れ
1.国語辞典で「ぼ」のつく言葉を引く
2.ひらがな表記されやすい「ぼ」を含む用語にしぼってリストアップ
3.ラフスケッチ
4.Adobe Captureでスキャン、Illustratorで複数候補を編集
5.採用案のみブラッシュアップ
「ぼ」についての考察
この文字をひらがなで使う言葉…たんぼ、たんぼ、とんぼ、ぼんさい、ぼく、ぼたん(牡丹)、穴あきぼたん、ぼーっとする、ぼんやり、ぼっち、ぼたもち、あそぼう、呼ぼう…
なんとなく自然というか、和ませるもののようなイメージができました。
漢字で「ぼ」のつく言葉に「暴力」がありますが、「ぼうりょく」とひらがなで書くだけでマイルドになるので、ひらがな特有の「やわらかいイメージ」も表現したいと思いました。
ラフスケッチ
平仮名の「ぼ」から連想する言葉やイメージをもとにしたラフスケッチの一部です。
個人的にはボタニカル・牡丹の花のデザインが気に入っていましたが、パスが複雑になるためフォント向きではなく、対象年齢や場面を選びにくそうな「穴あきぼたん」をモチーフにしたデザインとしました。
提出したデザイン
やわらかく優しい雰囲気にすることと、糸を使った繊細なデザインにするという目的で、全体に線が細めのデザインに仕上げました。裁縫している様子を思い浮かべられるような遊びの表現も含ませました。
制作過程で大切にしたこと
今回の制作で大切にしたことは、何より「楽しむ」ことでした。また、多くのクリエイターさんと一緒に一つのフォントを作る企画ということで、参加者の方々との「繋がり」も大切にしました。
デザインに関しては、普段立ち止まって一つの文字についてじっくり考えることがなかったので、日本語それぞれが持つ意味やイメージなどをもっと考えながら、デザイン制作に取り組もうと思いました。