福島県文化財センター白河館でのデザイン業務

OVERVIEW

2018年4月から2023年3月まで、アテンダントとして在籍。 体験活動の補助・館内展示案内等の通常業務と並行し、体験活動室メニュー告知ポスター・HP用バナー・POPを制作。ポスター制作は部署内での当番制(年間2〜3回) ポスターは主に館内での掲示と、ホームページ掲載に使用。

YEAR 2018 - 2023

B2ポスター 2019年4月 

◆制作ソフト / Adobe Photoshop CC、Illustrator CC

◆制作期間 / 約3週間

◆コンセプト / 体験活動室では月ごとに準備する有料メニューをメインに毎月ポスターを制作します。2019年4月のテーマが「春の門出の飾り紐づくり」、有料メニューが「組紐でストラップづくり」でした。そこで、春らしい色合いの糸で編んだ組紐(★)のグラフィックを作成。且つ編まれている様子が分かるような構成にして配置しました。

(★組紐・・・現代でも着物の帯締めなどを作る時に用いられる技法。映画「君の名は。」の劇中でも取り上げられている。)

本来、組紐は複数の糸を組み合わせて作られますが、体験活動をする体験者は初心者が多い事、所要時間や難易度を考慮して、2本の糸で制作出来る体験メニューとしました。

写真は切り抜きと補正のみ担当しています。

※元データが使用できないため、印刷物を載せております。


B2ポスター 2019年9月

◆制作ソフト / Adobe Photoshop CC、Illustrator CC

◆制作期間 / 約3週間

◆コンセプト / 2019年9月のテーマが「めざせ!土器マエストロ」、有料メニューが「ミニ土器づくり」でした。注ぎ口が付いた縄文土器をモチーフにミニチュア版を作るという体験だったため、ポスターは土器をイメージ出来るような雰囲気作りを心がけました。

縄文時代は人の手によって(縄文)土器が生み出された時代なのだそうです。約1万年間続いた縄文時代のいつ頃かによっても土器の特徴が異なるため、なるべく一目で縄文土器だと分かりやすい物をモデルにしてイラストを作成しました。全体的に、土肌のざらつきを感じるようなPhotoshopのフィルタ効果を用いています。

また、縄文土器の細かい模様は縄文原体という繊維を撚って作られた物で付けられているため、縄文原体をイメージしたグラフィックを画像の周りに配置して強調させる効果を狙いました。

写真は配置のみ担当しています。


B2ポスター 2019年11月

◆制作ソフト / Adobe Photoshop CC、Illustrator CC

◆制作期間 / 約3週間

◆コンセプト / 2019年11月のテーマが「顔料で描く聖なる形」、有料メニューが「装飾壁画描画体験」でした。古墳時代の装飾古墳に描かれた文様や図柄を、当時使われた物と同じ顔料(ベンガラ)を用いて描いてみるという体験という事から、古墳時代に関する物だけで全体を構成しました。

装飾古墳に用いられた文様である三角形をメインに配置し、同じく文様に用いられた渦巻きと、埴輪のイラストを付け加えました。

写真は切り抜きのみ担当しています。


B2ポスター 2020年8月

◆制作ソフト / Adobe Photoshop CC、Illustrator CC

◆制作期間 / 約2週間

◆コンセプト / (2020年より月のテーマは設定されなくなりました)

2020年3月の緊急事態宣言以降、休館期間を経て、新型コロナウイルス感染症対策を講じながらの運営となりました。記載する注意事項等も増えたため、体験活動メニューに関する情報がシンプルに分かりやすくなる事を心がけました。

2020年8月の有料メニューは「石器風アクセサリーづくり」でした。石器をモチーフにプラスチック粘土を用いて作っていくという体験です。

プラスチック粘土が黒・透明・青の3色展開という事で、特に黒色の実物写真の細部が分かりにくくならないように意識をしました。

写真は切り抜きのみ担当しています。


B2ポスター 2022年1月

◆制作ソフト / Adobe Photoshop CC、Illustrator CC

◆制作期間 / 約2週間

◆コンセプト / 2022年1月の有料メニューは「凧づくり」でした。体験活動室メニューの中でもリピーターの方が多い事から、ほぼ毎年1月、通例のように行われるメニューです。

通常の運用では、体験者に凧を組み立ててもらい、クレヨンで好きな絵を描いてもらって完成となりますが、この年は感染症対策をしながらの運用となりました。

具体的には、体験者とアテンダントが非接触の状態で凧を完成させてもらい、仕上げの工程にはクレヨンを使用せず、代わりに干支(寅)のシールを何種類か準備し、凧の表面に自由に貼る事で完成としてもらいました。

写真は切り抜きのみ担当しています。


こちらは2019年1月の「凧づくり」の試作品です。

本来はこのように、凧に自由に絵を描いてもらいます。

干支が亥だったので、猪とうり坊を描きました。


2022年1月 Instagram掲載用ポスター

◆制作ソフト / Adobe Illustrator CC

◆制作期間 / 約2時間

◆コンセプト / 定期的にInstagramで月の有料メニューを告知しているため、凧をメインに活動室ポスターをアレンジしました。

体験メニューで完成させた凧の実物をほぼそのままIllustratorで描き起こし、配置しました。

本来は凧本体の中心にたこ糸が通っていますが、寅の目と目の間の位置になってしまう事、寅の顔がよく分かるようにしたかったため、省略しています。



フォトスポット用背景 2019年3月

◆制作ソフト / Adobe Photoshop CC、Illustrator CC

◆制作期間 / 約3週間

◆サイズ / 約220cm × 270cm

◆コンセプト / 体験活動室メニューに「時代衣装体験」という、昔の衣装を実際に着る事が出来るメニューがあります。2019年3月は「鎧兜衣装体験」だったため、体験者が衣装を着た後にそのまま写真撮影をする事が出来るフォトスポットを設けました。

実際の書院造の建物の写真で、庭が見えている物が無かったため、Illustratorで書院造の屋内を制作しました。障子の先に見える庭の風景はPhotoshopで何種類かの画像を加工し、配置しています。

春のメニューということもあり、桜の木の画像を加える事で季節感を演出しています。

(補足)上部分ですが、庭の風景をメインにしたかったため、実際には欄間部分で切り取って使用しました。

「ミニ土器づくり」体験者向け作り方説明書き 2019年9月

◆制作ソフト / Adobe Illustrator CC

◆制作期間 / 約1週間

◆サイズ / A3

◆コンセプト / 体験活動室メニュー「ミニ土器づくり」を体験する体験者用に、作り方のポイント等をまとめました。基本的に職員が口頭で説明をしながら体験を進めていくのですが、補足として、粘土で物作りをするにあたり言葉では伝わりにくいニュアンスをより明確に視覚化しました。

体験者には、年配の方から保護者の方の補助が必要な未就学児まで幅広い年齢層が想定出来るため、分かりやすい単語や表現を用いています。



「切り絵づくり体験」体験者向け作り方説明書き 2018年11月

◆制作ソフト / Adobe Illustrator CC

◆制作期間 / 約2時間

◆サイズ / A4

◆コンセプト / 2018年11月の無料メニュー「切り絵づくり体験」の体験者用説明。

体験に必要な物が全て準備してあるテーブルで自由に体験してもらう、ワークシート形式の体験メニューでした。

作り方を全て写真に撮り、配置しても良かったのですが、ファイルサイズが大きくなってしまう事と、比較的簡単な体験内容であったため、ポイントを押さえて明確に伝える事に重点を置きました。



「染色うちわづくり」職員用作り方説明 2020年7月

◆制作ソフト / Adobe Photoshop CC、Illustrator CC

◆制作期間 / 約5日

◆サイズ / B3

◆コンセプト / コロナ禍前は毎年夏の有料体験メニューとして恒例になっていた、「染色うちわづくり」。職員の研修の際に、作り方は口頭でのみ伝えられていたのですが、1度で覚えるには難しい作業工程があると自分自身で感じました。コロナ禍以降の事や、今後も新たな職員に引き継いでいく事を見据え、周知用として自分自身で取ったメモから一連の作業工程を書き起こして作成しました。

取扱説明書のように、均一な線でイラストを描きたかったのですが、通常業務の合間に制作しなければならなかったため、メモ書きからアナログで描き起こした物に説明書きを付けて作りました。内部用です。



古墳時代巫女イラスト 2020年10月

◆制作ソフト / Adobe Illustrator CC

◆制作期間 / 約2日

◆サイズ / A4

◆コンセプト / 2020年企画展示「ようこそ古墳時代へ」に使用予定のイラストとして制作しました。古墳時代の巫女が施していたと考えられる化粧と髪の結い方を参考にして制作しました。