Redmineをゼロから構築してプロセス最適化
お客様企業内にあるパソコンにCentOSをインストールしてRedmine環境を構築して運用を開始し、取り組みの有効性が認められ予算化して正式運用された事例
企業様状況
金融系システム開発企業様
約20PJ程度、すでに稼動している運用PJの障害情報管理がExcelで管理されている状態。
メンテナンスコスト、情報の二重管理、情報展開スピードの遅滞などの課題をかかえていた。
私の提案及び取組内容
これに対してBTS(バグトラッキングシステム)(Redmine)を導入し、業務プロセスの最適化を提案。
環境構築、運用PJメンバのハンドリング、プロセス適用、定着までを推進。
施策開始当初ー予算が無いため余っているPCを使って開始
各運用PJに予算はなく、有志の集まりのみの取り組みであったため、情シス部門より空きPCをPJに貸与していただき、そのPCを使って推進することを決めた。
環境の構築から運用ルールの作成、データ移行に至るまで私自身で実施した。
具体的な実施内容
・CentOSのインストール
・Ruby等のインストール
・Redmineのインストール
・Redmine環境設定
・既存Excelデータの移行
・運用のルール構築
実際の運用開始後ー徐々に取り組みが浸透してきた
20PJ中、実際に運用を本格的に取り入れるPJは5PJ程度であった。
しかし、私自身が情報のハブとなり、積極的にプロジェクトメンバと関わることで、徐々に活用PJが増加してきた。
また、運用状況が把握できる社内サイトを構築し、運用状況をダッシュボードのような1画面で把握できるようにした。
これにより、役員にまで報告が定期的に報告されることで、プロジェクトメンバの意識も向上してきた。そして、お客様へも社内で迅速な情報共有ができているということをアピールできるようになった。
役員向けの報告書は別途作成せず、ダッシュボードを見せるのみで良かったため、報告書の作成コストはほぼかかっていない。
取り組み定着後ー取り組みが認められ予算化
これらの取り組みが実施されたことにより、運用PJに関わっていたメンバの作業コストが大幅に削減されるだけでなく、障害発生数の減少、障害対応時間の短縮など、品質向上に効果が認められることとなった。
この取組が認められたことによって、予算化され、本格的にRedmineをシステム稼働させることになった。
データセンターにサーバ領域が確保され、情報システム部にインフラ面のシステム運用を引き継ぎ、システム管理者としてRedmineを運用するように運用PJ内に横断のPMOチームが組織された。
これまでよりも作業負荷が下がったことにより、既存の運用メンバのみでこのRedmineを運用することができている。