建築のポートフォリオ

OVERVIEW

大学で設計制作した建築作品を簡易的にまとめています。



私的な公共

自由設計課題 大学4年時 製作期間3ヶ月 最優秀賞


背景:公共建築の始まりは、貧しい人々に手厚くサービスを行うものとして町に展開された。当時は誰しもが利用でき、内部の賑わいが外部まで垣間見えたが、現在は、建築の名前だけでしか内部の様子がわからず町の重要な機能が閉じたままになっている。公共建築の在り方は、今後見直される必要があると考える。

問題提起:現在、全国的に町では、市民がやりたいことを行う場として公民館が使われている。そしてどの町も経済的な理由によって、公民館は積層されている。そのため、地域から隔離され、ポジティブな活動が認知されていない。高層階で行われている場を、一層にまとめることで、その活用性と認知性は飛躍的に上昇すると考えた。

提案:今回私が採用する手法としてグランドデザインを掲げている。グランドデザインは、もともと経済学の言葉で、「地域ごとの特性や、多彩なロジックにより一階の在り方を考え直す」と定義されている。今回の設計では、都市の要素を参考にする。町にある限られたポテンシャルと都市の要素でグランドデザインを再定義することで、一般的なプロトタイプとして提案することができる。


職人の工房

卒業設計 大学4年時 製作期間3ヶ月 優秀賞


背景:墨田区は近代産業の発祥の地であり、日用品を中心に、多種多様な業種の企業が集積する中小零細企業のまちである。区内産業に従事する区民の割合は他都市に比べて高く、区内産業と区民生活はきわめて密着していることから、産業振興は、区民生活の向上や地域の活性化に大きく関わっている。また、ブランド認証事業などを通してものづくりの盛んな町として墨田区全体が働きかけている。

問題提起:区内の工場数は昭和 45 年の 9,703 事務所をピークに一貫して減少しており、平成 20 年には 3,391 事務所となっている。このままのペースで工場数の減少が進むと、2030 年頃には区内から工場が消失するおそれがある。さらに、経営状況の悪化に伴い、後継者が無く、区内産業は停滞し始め、地域の活性化も図られていない状況にある。

提案:墨田区の区内産業の一つである江戸切子のガラス工房と一体となるシェアハウスを提案する。地域に新たなコミュニティの形をつくり、伝統工芸の再興と共に、若い後継者不足を解消することを目的とする。


Palette

設計課題 大学3年時 製作期間6週間 優秀賞


課題:千葉県習志野市の高校のリノベーション

コンセプト:若者が自由に夢を描き、それぞれの色を創造していくイベント施設


2年生時の作品

設計課題 2年生 製作期間 それぞれ6週間 最優秀賞(パブリックハウス)