電撃倉庫

D巻D4(406×273)使用ソフト/Adobe Illustrator5.5・Photoshop5

1998年くらいの制作物です。デジタルに移行してから1年くらいだと思います。仙台の量販店である「庄司デンキ」からリニューアルし「電撃倉庫」として生まれ変わった時です。オープン当初から私が手がけておりました。

デジタル移行してから、組版を如何にしてアナログの時に近づけるかが課題でした、アナログ時代はフォントは写研の文字を使っていましたが、写研はデジタル製版には参加しなかったのでモリサワフォントを使用しましたが、同じようには組版ができず苦労しました。 級数とポイントの違いもあり(初めは級数で仕事していましたが周りがポイント使っていたので自分のところに来ると端数になっていて不便でしたのでポイントで作るようになりました。)手探りで仕事をしていました。


三遊館

B巻B4(382×273)使用ソフト/Adobe Illustrator5.5・Photoshop5

アナログ時代は写真の扱いは版下の仕事でしたが、デジタルになるとそれもオペレータの仕事となりました。今と違ってPhotoshopの機能で切り抜きの機能はなかったので、パスツールで黙々と切り抜きをしていました。これがかなり時間を要していました。それが1日の仕事になってしまったり。人物なんて大変でした。切り抜きソフトなんかもありましたがあまり役には立ちませんでした。

色校までは印刷された状態がわからなかった頃と比べると。デジタルになって常時仕上がりのイメージで印刷物を見られるようになって便利になりました、当時はフォントはスクリーンフォントとプリンタフォントの2つが必要であり、プリンタに同じフォントがないと出力ができませんでした。当初はフォントにプロテクトもかかっていましたのでアウトラインもできませんでした。一部文字が斜体かかってるのはアウトライン化するのを忘れてたみたいです。


福島VIVRE

D巻D4(406×273)使用ソフト/Adobe Illustrator5.5・Photoshop5

デザインするときに気をつけているのが、余白をキレイに見せることです。アナログ時代はまず組版する前はこの文字の級数で行間をいくらにして何行になるか、枠の中に文字を打つと空きの幅は何ミリになるか計算してから組版を始めました。デジタルでは細かくは計算しませんが、基本的には変わりません。今見ると福島VIVREは少々窮屈な感じはします。

 Illustratorは縦組の文字組みはあまり得意ではありませんでした。縦組用の英数字がありませんでしたから。どうしてもバランスが良くないのは残念でした。


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