【2017-2020】ボカロ オリジナル楽曲PV

OVERVIEW

趣味でボーカロイドの界隈で絵師活動をしていた時代の作品たち サークル活動では皆でオリジナル楽曲を持ち寄り、コンピCDのイベント販売などもしていました

YEAR 2017 - 2020

10代〜20代前半まで、一時期趣味でボーカロイド界隈で活動をしており、色んな方々とコラボしては主にニコニコ動画やYouTubeにオリジナル曲の動画を投稿しておりました。当時はペンタブやiPadを所持していなかったため、iPhone5の小さい画面でちまちまと指で絵を描いていた頃が懐かしいです。

10代の頃はまだアプリというものが普及していなかった為、絵を描き始めた時は写真加工アプリで描いてました。今の利便性を理解した今だと、レイヤー5枚が上限だったり、乗算などの加工レイヤーがほとんどない中、よく描けていたな…と今更ながら思います……。


楽曲にたどり着いていただく為には、まず第一印象であるサムネイルのイラストが再生回数を伸ばす一つの大きなキーだと、私は考えておりました。そこを私に任せて下さった作曲・作詞者の方々へ感謝と敬意をイラストで表す。そうして喜んでくださることやユーザーの方々の声のおかげで、絵を描くことがさらに好きになった次第です。


サークルにも加入していた時期もあり、そちらでは楽曲を持ち寄りコンピレーションCDとして販売イベントの企画にも参加し、仲間たちとワイワイ賑やかに活動しておりました。

その頃のイラストやロゴマークの一部をご紹介致します。


【甘酸っぱい青春系(オリキャラ)】

キャピっとした爽やか系ポップな曲調よりも、依頼を受けることが多かったのは、片思い期間のドキドキ焦ったい系や切ない失恋ソングやバラード系でした。

毎回歌詞に合わせて、主人公の女の子や想い人である男の子の性格や、出会い方・関係性などを作詞や作曲の方と一緒に考察して盛り上がったり、曲調によって重たいめの色を使って失恋感を出したり、でもその中にある爽やかさを制服の白シャツ部分などで補ったりと、いろいろ考えることが多く楽しく制作させてもらっていました。

↓ キャラのデザイン案・ラフ集

【モチーフ系(ボーカロイド)】

童話・神話や季節のイベント(七夕やクリスマスなど)をモチーフとした楽曲も多くあり、世界観がしっかりしている為イメージが割としやすいのですが、その一方でどこまで細部にこだわって、視聴ユーザーに元ネタが伝わるように描くかの塩梅が特に難しいのが特徴でした。

大体は作者の方と打ち合わせするのですが、その後教えてもらったモチーフを詳しく調べてから描きます。どんどん深掘りしちゃってキリがないくらいのめり込んじゃう性格なので、背景とかロゴとかに拘りすぎちゃうこともありましたが、新しい世界観に出会うあの感覚は今でも好きです。

【和風系】

ボーカロイド界隈で結構多いのが和風系。有名どころでいうと『千本桜』や『吉原ラメント』など、サブカルチャー系のネットユーザーは和風の需要が高い傾向にありますよね…!私も大好きです!!

特に和風を描くのも見るのも好きなので、好きが伝播したからか結構たくさんのご依頼を頂戴しました。着物や浴衣を現代風にアレンジさせたり、そのまま着せたり…衣装や時代背景などにも拘ると、作者の方からよくまた一緒にコラボしましょうとのお声を頂き、とても楽しく制作させていただいておりました。

【季節物/その他】

他にも桜や卒業、梅雨、蝉時雨に紅葉、雪。様々な四季の楽曲がありましたが、大体が長期プランか超短期プランかの両極端です。作詞・作曲するのが大体その季節なので、来年に楽曲公開するか今年中に公開したいかで分かれ、クオリティ重視派とスピード重視派かの方向性を決めるところから打ち合わせでスタートするのが特徴的でした。

長期タイプだと多くイラストが描け、背景パターンやロゴマークの作成なども出来ましたが、短期タイプだとメイン絵とあと一枚描くくらいが限度だったため、作り方がだいぶ変わります。

何枚も描けるなら紙芝居などの形式にできる為、表情差分や色んな立ち絵や背景が描ける分、場面転換などのイメージが視聴ユーザーに伝わりやすい反面、全作画に尽力している分この曲はこのイラスト!っていうイメージが付きにくく、人によってカタルシスが分かれます。逆に1,2枚だけ描くものは、ピンポイントで注力する分その一枚で視聴ユーザーに訴えかけねば視聴回数が伸びません。そこの難しさとできた時の達成感がとても胸打つものがあり、その頃は時間の限り活動をしていました。

コロナ禍で仕事の形態がガラリと変わり、時間を取ることが難しくなったことで、現在は活動しておりません。サークルや活動自体が難しくなって以降は、仲良くして下さってた方々も卒業されていた様子だったので、そのまま疎遠になった形ですが、見るのは今も好きです!

見るだけだった学生時代のことを思うと、今は演出やイラスト・動画構成など、ここ特に見せ場として拘っているのかなぁ〜とか、このキャプションや動画の演出、参考になる〜!とい感じで、見方や楽しみ方ががらりと変わり、世界が広がるきっかけになりました。

大学などは家庭の事情で行けずに就職という形をとりましたが、とても楽しい私の第二の青春時代でもありました。