産学協同プロジェクト(屋外広告デザイン)

OVERVIEW

産学協同プロジェクトで、株式会社大和屋酒舗の屋外広告の企画・制作を行いました。 来店のきっかけになるような「訴求力の高いビジュアルイメージ」を考案する課題です。

YEAR 2019

概要

株式会社大和屋酒舗の屋外広告(タペストリー)をデザインしました。
コンセプトは「大和屋酒舗が伝わる屋外広告」です。コンペ形式でゼミの先生と大和屋酒舗のデザイナーの方に審査していただき、20作品以上の応募の中から本選考を通過し、
屋外広告として採用されました。

制作期間

2019年10月〜11月

制作人数

1人

株式会社大和屋酒舗様について

・広島をはじめ全国の日本酒、本格焼酎を中心に梅酒や果実酒を販売
・ワイン専門店「yamatoya wines」でワインを販売
・始まりは明治二年、東広島市から大山酒造場として発足
・お客様に「ありがとう」と言っていただける品質をお届けしている

最初に行ったこと:現地調査

まず店舗を訪問し、社長から企画の説明を受けた後、店内の顧客や店員さんの雰囲気、商品の観察をし、アイデアを考えました。

次に行ったこと:素案とそれに対するフィードバック

次に屋外広告デザインの素案を考え、それをゼミ内で発表し、ゼミの先生やメンバーからフィードバックを受けました。

制作当初は写真を6枚載せた組写真で制作しようとしていました。しかし、先生から写真が小さく、インパクトがないため訴求力が低いというご指摘を受け、

もっと大胆に写真を使うことで訴求力も高まるのでは?

店員さんだけ、商品だけの写真ではなく、店員さんの背景に商品も見える写真にすれば外からでも店内の様子が分かるのでは?」と考え、以下のようなデザインになりました。

完成した屋外広告

実際の屋外広告では、私が撮らせていただいた写真が採用され、広告コピーは同じゼミメンバーが考案したコピーが採用されました。

コンセプト

コンセプトは「大和屋酒舗が伝わる屋外広告」です。両サイドに大和屋酒舗とyamatoya winesの店員さんの写真を配置しています。

まず、写真にした理由はラストよりも現場で働くリアルな「人」を伝えることができるからです。大和屋酒舗の大きな特徴は、美味しいお酒やワインを販売しているだけでなく、お客様に丁寧かつ明るく朗らかな気持ちで接客をされていることです。この大和屋酒舗の「心」を見る人に伝えるために店員さんをキャストにした広告写真を使用しています。

また、人の顔が写った写真を使用することでコンバージョン率*1が177%高まるという調査結果*2を根拠に人をメインとした写真を使用しています。店員さんの自然な笑顔の写真は見る人を惹きつけるだけでなく、喜働力の意味も込められている。写真のポーズについては「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」の意味があり、お客様に対する誠実性を表現しています。

女性の店員を採用した理由は、ターゲットを若い女性やまだ大和屋酒舗でお酒を買ったことがない人をメインターゲットにしているからです。

酒屋=厳つい男性の店員というイメージを払拭し、気軽に店舗に入っていただける安心感を伝えるために女性の店員を採用しました。

また、デジタル写真ではなく、フィルム写真を採用しています。これはフィルム写真の方がデジタル写真よりも柔らかな写りであるため、大和屋酒舗の雰囲気や空気感が伝わりやすいと考えたからです。

※広告コピーは別の学生の考えたコピーが採用されたため、説明は割愛させていただきます。

参考

*1. コンバージョンとは、Webサイトにおける最終的な成果の意味

*2. 人間の顔が入っている広告は177%コンバージョン率が高い【保険の広告に関する調

査】(https://markezine.jp/article/detail/20747)

産学協同プロジェクトで学んだこと

・デザインの前の現地調査にアイデアのヒントが多く眠っていること
・クライアントとのコミュニケーションが上手くいけば、デザインもよくなること
・真摯に向き合う姿勢の大切さを改めて理解したこと

大学のホームページに掲載されました

産学協同プロジェクトの活動について、大学のNews&Topicsとして掲載されました。
具体的な取り組みや、社長のインタビューについて掲載されています。
是非ご覧ください。