人をきっかけに自分の好きな映画・本・音楽が増えるアプリ

OVERVIEW

人をきっかけに自分の好きな映画・本・音楽が増えるアプリ「Licrease(ライクリース)を制作しました。

YEAR 2019

作品種別

UI / UXデザイン、自主制作

制作期間

2019年12月〜2020年2月

使用ツール

Adobe XD

制作人数

1人

キャッチコピー

人をきっかけに、自分の好きな映画・本・音楽が増えるアプリ

概要

ユーザーの好きな映画・本・音楽を共有できるプラットフォームを提供することで、友人・恋人・憧れの人など好きな人の好きな映画・本・音楽を好きになる体験」を日常的に行うことができるアプリです。

プロトタイプ

ユーザーの課題

・自分の好きな映画・本・音楽の数が少ない

・他人の好きな映画・本・音楽を知る機会が少ない

・気になる人と話してみたいが、共通の話題がない

課題の解決方法

①ユーザーが好きな映画・本・音楽を共有できる場を提供

            ↓

②好きな人の好きな映画・本・音楽を認知・共感・体験

            ↓

③ユーザーの好きな映画・本・音楽の数やジャンルが増え、多様な価値観を取り入れる

            ↓

感性が豊かになり、自分の世界が広がる&人との距離感が縮まる

誰が使うのか?

・20代の映画・本・音楽が好きな男女

・好奇心が強い人

・周りに影響されやすい人

どんなときに使うのか?

・友人や恋人、憧れの人の好きな映画・本・音楽を知りたいとき

・気になる人と共通の話題を持ちたいとき

・自分の好きな映画・本・音楽を増やしたいとき

なぜ制作したのか?

・周りの人に影響されてきた経験

私は、子供の頃から兄弟や友人の好きなものを知って、自分もそれを好きになる経験がよくありました。そこで、この経験を日常的に体験できるアプリがあると毎日新しい発見ができ、面白いのではと考え制作しました。

・知りたいという強い好奇心

友人・恋人・憧れの人など、好きな人の好きな映画・本・音楽を知ることで、その人の好みや価値観、考え方を知ることにつながると考えています。映画・本・音楽のカテゴリーに絞っている理由は、そういった好みや価値観、考え方を知る最も手軽で簡単な方法だと考えているからです。

・自分の好きな映画・本・音楽を増やして人生を豊かにしたいから

流行のものや定番のものだけでなく、あの人しか知らない映画・本・音楽を知ることができるアプリがあれば、自分の好きな映画・本・音楽に出会える可能性が広がると考えています。そして、好きなものが増えることで、人生も豊かになると考えています。

人はモノを買うとき、何の影響を受けているのか?

(出典)Nielsen Global Trudt in Advertising Report 2015

こちらは人がモノを買うときに、何の影響を受けているのか調査した資料になります。
この資料から幅広い年代の人が友人や家族の意見を参考にしていることがわかります。

つまり、家族や友人、知人からの口コミを参考にする人が多いことから、

その口コミを映画・本・音楽といったコンテンツに適用することで、多くの人の好きな映画・本・音楽を増やすことができると考えています。

アンケート調査

Googleプラットフォームでこのアプリに関するアンケートを20代男女55名に取りました。その結果、以下のようなデータがわかりました。

これらの結果から、私自身が経験していたことが他の20代の人も多数経験していることがわかりました。

よって、このアプリのニーズはあるのではないかと考えられます。

SNS時代の購買プロセス

ULSSAS・・・SNS時代の行動購買プロセスを表したマーケティング手法

U・・・UGC(User Generated Contents) 広告や投稿による認知

L・・・Like 「いいね」ボタンによる共感

S・・・Search1 S N Sでの検索

S・・・Search2 グーグル・ヤフーなどの検索エンジンでの検索

A・・・Action 行動・購買

S・・・Spread 拡散

この行動購買プロセスをもとにLicreaseを制作することで、認知・共感・体験の流れが生まれ、さらに映画制作会社、出版社、レコード会社などに経済効果をもたらすことができると考えています。

Licreaseの体験プロセス

ULSSASを元に考えた体験プロセスです。

Licreaseは人をきっかけに好きな映画・本・音楽が増えるアプリなので、User(人)から共感し、Licreaseで映画・本・音楽について調べて、実際に映画を観て、本を読んで、音楽を聴いて世界が広がり、自分の好きなものが増えると考えています。

アプリのサービス名とロゴについて

・サービス名の由来

「好きが増える」というキーワードから、LikeincreaseをかけてLicreaseという名前が生まれました。

・ロゴの制作
ロゴは「好き」や「共感」を意味するハートを組み合わせてデザインしました。

3つのハートは映画・本・音楽の意味があり、両サイドのハートを少し外側に傾かせることで「好きな映画・本・音楽が広がる」ことを表現しています。
Licreaseのカラーは赤です。ユーザーがアプリを通して映画を見たり、本を読んだり、音楽を聴いたり好奇心旺盛で行動的なイメージが浮かんだため、赤色を選びました。
フォントはフーツラというフォントで、代表例としてシュプリームやNIKE、ルイヴィトンなどのブランドロゴに使われています。太めの書体がキュートな感じで、ハートのロゴに合うと考え選びました。

ポイント1:すぐに映画・本・音楽を知ることができる

すぐに好きな人の好きな映画・本・音楽を知って体験できることが、

このアプリのコア機能となります。

・映画の投稿・・・予告編ボタンをタップするとYouTubeで映画予告が見れる

・本の投稿・・・本の詳細ボタンをタップするとAmazonでレビューや価格が分かる

・音楽の投稿・・・曲を再生ボタンをタップするとSpotifyで30秒間試聴ができる

新規登録画面では、インスタグラム 、ツイッター、フェイスブックなどのSNSで登録できるようにすることでスムーズにアカウント作成ができます。

すでにSNSでフォローしている人が予めフォローされた状態で始められるため、

一から知り合いや友人をフォローする手間も省けます。

ホーム画面では、フォローしている人の投稿した

映画ポスター・本の表紙・音楽のジャケ写の画像が流れます。

ポイント2:本当に気になったものだけいいねを押す

気になる画面とは、自分が気になった映画・本・音楽をお気に入り登録できる画面です。「いいね」の数は表示されないため、いいねの数を気にしなくていい設計にしました。

また、既読感覚でいいねを押すのではなく、本当に共感したものや、気になるものにだけいいねが押せるような設計にしています。

ポイント3:短時間でできるシンプルな投稿

投稿する手順は、自分の投稿したい好きな映画・本・音楽を1つ選び、投稿するのボタンをタップするだけです。

写真は加工する必要がないため、短時間で投稿できます。

また、気になる映画・本・音楽から投稿するものを選ぶことができるため、予めお気に入り登録しておけば、検索する手間も省くことができます。

エンジニアリング面の考慮

実装できるデザインデータにするために、理想の状態だけのUIを作るのではなく、様々な状態が複数ある場合を考え、デザインしました。

この作品制作で学んだこと

・自分で企画からデザインまで考えたため、制作過程を体系的に学ぶことができた

・サービスを作るにはビジネスとエンジニアの視点の両方が必要であるため、両方の理解が必要であること

・タスクベースではなく、オブジェクトベースで考えること

・サービスへの共感を得るためには、制作者本人が一番共感しなければいけないこと