小作品展 SNS用デザイン
多摩美術大学初のオンライン芸術祭にて、日本画学科全学年の有志で毎年行なっている「日本画小作品展」の広報担当として、様々なデザインの作成やSNSの運営を担当しました。
*課題*
広報担当になるにあたり、1、2年次に参加した経験を元に課題を考えた。
❶認知度の低さ
原因 ▶︎宣伝が作家個人のみで行われており、全体の広報活動が無かった
❷展示後の作家活動への活用度の低さ
原因 ▶︎展示スペースの関係で作家のプロフィールやポートフォリオの紹介が無かった
❸魅力が伝わっていない
原因 ▶︎展示会場へ呼び込むための働きかけが少なかった。
魅力とは「画材が高級で高額な作品が多い日本画が、比較的リーズナブルに購入できること」「小作品のため自宅や会社での展示がしやすいこと」など。
*制作したもの*
●ロゴデザイン
目的 ▶︎ 展示全体のイメージを統一し、閲覧回数が少なくても認知度を上げるため。
芸術祭公式HPやSNSアイコンで使用。
複数のデザインを出し、幹部内の投票で決定。
工夫したところ ▶︎
色:日本画の伝統的なイメージから、国旗の「朱」と「白」、印象が強くなりすぎないよう主線は「茶よりの灰色」
→この配色はSNSの投稿全てで統一
形:小作品展の「小」を図形化し、リボンの形に
結びの部分→「日」の文字
下の部分→「品」の文字の図形化 岩絵具を溶く際に使用する丸皿のイメージ
他のアイデア ▶︎
●minne利用方法
目的 ▶︎
初めての全オンラインの作品販売のため、ネットに不慣れな方や初めて作品を購入する方も利用していただけるように。
また、本展示とは関係なくminneの利用方法を知りたい方も本展示に興味を持っていただけるように。
サイズ ▶︎ 500×500pxのスクエア (SNS(Instagram、Twitter)掲載で見やすいように)
制作したもの ▶︎
工夫したところ ▶︎
・画像、イラストを用いて内容を視覚的にわかるようにした
・日本語の左から右への視点移動に合うよう、画像、イラストは左側に配置し、文より先に目に入るようにした
●作家紹介
目的 ▶︎ 作家の情報を見て作品に興味を持ってもらうきっかけ作り。また、個人への連絡やSNSの閲覧機会を増やし、その後の作家活動にも繋がるように。
内容 ▶︎ 名前、作品や制作する上での考え方、SNSアカウント
制作したもの ▶︎ 希望者25名分の作家紹介
工夫したところ ▶︎
・作品画像だけでも気になる作家を探すことができるようにした
・名前、情報をまとめた画像からもスライドで作品が確認できる
・SNS全体の統一感を大事にするためテンプレートを作成して使用
・ロゴに使用したリボンのイメージを流用
結果 ▶︎
数人のコレクターの方の目に留まり、複数作品の購入率が増えた。
購入いただいたお客様から、「おかげで購入前からチェックができた」「対面購入と同じ温かみを感じた」などのあたたかいお言葉を頂いた。オンライン開催のため例年だと来場できない遠方からのご購入も多く、SNSの活用が成功したことを感じた。
また、GMOペパボ社員でminneの作家活動アドバイザーの和田まおさんが日本画小作品展のツイートをご覧になり、「すごく分かりやすい」「社内でも共有しよう」とのお言葉を頂いた。