|ブランディング|ヨーロッパ市場向け文具

OVERVIEW

マックス株式会社 文具事業部(海外) 欧州市場拡販プロジェクト

YEAR 2016 - 2018

欧州市場でのマックスブランド確立を目指し、ロゴデザイン始め、パッケージ、カタログ、WEB、新規顧客への提案の場となるPaperWorld in Frankfurt のブースをデザイン。自身がアートディレクションを行い一貫したブランディングを実現させた。


|担当業務| 

アートディレクション(パッケージ、WEB、製品カタログ、展示会ブース)デザイン作成、資材版下作成、入稿作業、資材進行管理、ブランド管理


|製作期間| 

2016年4月 - 2018年7月


|ポジション| 

アートディレクター兼デザイナー


|チーム構成|

6名 

アートディレクター兼デザイナー1名、デザイナー1名、プロダクトデザイナー1名、海外営業(プランナー兼マーケッター)3名


|プロジェクト成果|

▶︎課題・背景

・欧州市場への拡販 ・市場に合った商品提案ができていない ・安価で低機能な商品に紛れ、差別化が図れていない ・高価格でも高品質・高機能な製品が受け入れられる市場


▶︎意図・目的

・既存代理店への再アプローチ ・新規代理店の獲得 ・欧州文具市場での認知拡大 ・新たなブランドイメージでのアプローチ

 

▶︎結果・実績

グラフィックを統一して展開することでブランドの認知度UP と強化に寄与。ドイツの展示会で注目が高まり、新規有力代理店を11 店舗獲得。新たな売場にも展開され、販路の拡大と売上げ向上に貢献。




|コンセプト|

高機能・高性能・高品質・高価格

欧州では良いものを長く大切に使う文化がある。高機能・高性能・高品質な商品で納得してくれさえすれば高価でも売れる。欧州市場でのマックスブランド確立を目指し、日本製の高機能・高性能・高品質な製品を取り揃えたブランドであることを伝えていきたい。


|ロゴ|

模倣品や、安価で低品質の製品との差別化を図るため、歴史ある日本の高品質なブランドであることを伝えるロゴに。



|パッケージデザイン|

競合で使用されていないイメージカラーであったことと、高級感の感じられることからベースカラーにはブラックを選択。売場での訴求力を高める狙いから、全製品デザインレイアウトを統一させた。(全33商品)

欧州での調査を経て、パッケージは紙箱の仕様を選定。日本や米国では中身の見えるブリスターやクリアケースが好まれるが高級感が足りない。環境への意識が高く、高いデザイン性を求める欧州の嗜好には紙箱が最適であった。

商品が外から見えない分、製品画像の撮影には特徴やフォルムの美しさが出るよう注力。触感でも質良さを表現するため、紙箱の表面にはマットフィルムを施し滑らかな手触りにこだわった。製品画像部分には厚盛りの透明シルク印刷を施し質感の差を演出した。


|WEB|

欧州向けの文具専用ホームページ。HP 制作会社と協力して作成。仕様検討~ベースとなるコーディングの作業まで制作会社で仕上げ、時間と費用の関係から、動作確認・テストやリリースは社内のシステム部と連携し進めた。100 画像以上あるHP 内のグラフィックや画像は自身が中心となり作成した。マックスの海外向けのサイトは存在するものの長い間メンテナンスされておらず、かなり古い印象であった。今回のブランディングを機に一新させた。



|カタログ|

アートディレクション、一部デザイン作成。デザイン制作会社協力の元作成。重要な営業ツールとなるため、現地営業の希望を聞き取りながら各部署協力のもと完成させた。


|展示会ブースデザイン|

PaperWorld in Frankfurt:世界最大の文具の展示会

デザイン作成、展示内グラフィックデザイン作成、現場監修

限られた予算と展示スペースの中でできるだけ高級感のあるブースに仕上げられるようチームでコンセプトをまとめた。空間デザインを手がけたのは初めての経験だったが、現地の設営業者と協力し無事成功させることができた。デザイン検討の段階では、設営の参考のためドイツで開催されていた別の展示会(Fotokina inケルン)を視察。高級感を感じるブースや、限られたブース内のスペースを有効活用できるよう同規模の展示を重点的に視察しイメージを固めていった。また、日系企業の海外でのブランディングや展示方法を確認した。