【実務案件】ホスピタリティパートナーズG リクルートパンフレットデザイン
ホテル施設などを運営する(株)ホスピタリティオペレーションズ様の人事担当者様と直に連絡をとりながらリクルートパンフレット制作を行いました。ヒアリング・案件定義・デザインコンセプト・ページ構成・デザイン・コピー・ポートレート撮影・印刷会社選定・納品手配まで一貫して担当いたしました。
制作期間:約2ヶ月半
担当範囲:ヒアリング・案件定義・デザインコンセプト・ページ構成・デザイン・コピーライティング・ポートレート撮影・印刷会社選定・納品手配
使用ツール:Indesign・Photoshop・Illustrator
①成果物
●表紙
●企業理念
●事業内容
●グループ会社紹介
●社員インタビュー
●企業研修制度紹介・お問合せ
●裏表紙
②案件定義
●クライアント
(株)ホスピタリティオペレーションズ人事担当者様
●依頼概要
2017年の新卒採用活動の際に新卒生たちへ配布するリクルートパンフレットを作って欲しい。中途採用の際にも配布予定なので、グループ全体の事業内容、成り立ちや関わりが伝えられるように制作してほしい。
●ターゲット
経営感覚とホスピタリティを持ってホテル運営に従事したいと考える人材を採用したい。
●使用シーン
・新卒採用展示ブースでの配布
・中途採用面接者への配布
・協力会社への配布
●提供のあった素材や情報
・前年のリクルートパンフレット
・運営施設の画像
・一部社員のポートレート写真
・掲載文章データ
③情報設計
要件定義をもとにユーザーストーリーを考え、下記のように情報設計を整理してから制作に取り掛かりました。
①ホスピタリティパートナーズグループとは?
▶︎Policy(企業理念):会社に興味関心を持ってもらうセクション
②何をしている会社なの?
▶︎Business(事業内容):事業内容を理解してもらうセクション
③どうやって運営している会社なの?
▶︎Group(グループ紹介):事業の流れを理解してもらうセクション
④どんな風に働けてどんな人材になれるの?
▶︎Message(社員インタビュー):働くイメージをもってもらうセクション
⑤志望したいからさらに詳細をチェックしたい
▶︎Training(企業研修制度紹介・お問合せ):エントリーのアクションを起こさせるセクション
④ビジュアルデザイン
●デザインコンセプト
ターゲットである人材を効率的に確保するためにも、クライアントらしいデザイン且つターゲットに刺さるデザインになっていることが望ましいと思いました。そのため、下記の手順でデザインコンセプトを設定しました。
①競合他社数社とクライアントを比較し、クライアントの"らしさ"をブレインダンプしました。書き出したキーワードをまとめて「地域再生・多様性・グループ会社」の3つのキーワードにまで絞り込みました。
②惹き寄せたい人材(ターゲット)にとって興味関心のフックになるであろうデザインテイストを2つキーワードで選出しました。
③①と②で抽出したキーワードをデザインコンセプトとし、デザインを考案する際の色や形に反映するよう制作に取り掛かりました。
●カラー
メインカラーにグループのブランドカラーであるブルーを使用し、アクセントカラーに他グループ会社のブランドカラーを使用しました。そうすることで5つの事業会社から成るグループ企業らしい多様な世界観が伝わるようにしました。
●キービジュアル
▲「あしたをもっとスマイルに」のコピーは創業当初より使われている企業理念を表すコピーでキービジュアルにふさわしいと思い選定しました。「あした」には地域資産の未来、そこで働く人々の未来、ひいては地球環境の未来の意味が含まれています。この3つが調和する世界を表現するのに青空の画像を使用しました。
●インフォグラフィックス
▲グループ内でホスピタリティオペレーションズ様の立ち位置、他グループ会社との関係、お客様との関わりを表した図を作成。キャプションと合わせることで基盤は不動産事業であることを視覚的に分かりやすく伝えている。
▲施設数と創設したブランド数が増えている図を作成。クライアントが10周年を迎えるまでにどんなことをしてきたのか視覚的に分かりやすくすることで、企業理解を深めてもらう狙いがあります。
▲運営する施設の多さを日本地図を用いて図を作成。施設数の多さを表すことにより事業が成長フェーズにあること、全国各地での就業が可能であることをアピール。ホテルに留まらず、レジャー施設や太陽光発電所なども展開していることを色分けして表し、事業の多様性があることもアピールしています。
⑤こだわったポイント
●読み手の負担を軽減する工夫
全体的にボリューミーで複雑な内容なので、読み手の企業理解が得られない懸念があると感じました。なので、できる限り負担を軽減すべく、各セクションごとにインデックスカラーを配色し情報を5つの括りにして整理。さらにインフォグラフィックスを多用して分かりやすくしました。
●読み手の離脱を防ぐ工夫
①「情報量が多くて読む気がしない」という離脱を防ぐために、各セクションごとの最初に中扉を設けました。中扉があることで内容を読みやすくしたり、世界観をわかりやすくイメージさせる効果があります。情報量にも緩急を出せるので没入感が増します。印刷費用が増えてしまうデメリットはあったものの、ご担当者様に意図を説明し実現が叶いました。
参考▶︎中扉とは
②社員インタビューのセクションでは、文字数がとても多い上に短調なレイアウトになりがちでした。写真の配置を変え目線に動きをつけることで、できるだけ飽きずに読み進められる工夫をしました。