カーボン製簡易偽装ジグの開発

OVERVIEW

水中機器の位置測定に用いる音波測位装置を船舶に容易に装着するための偽装ジグを開発しました。カーボンパイプ(CFRP)を用いることで高強度でかつ軽量な製品としています。

YEAR 2021

空のドローンは自己位置の測定にGPSを活用できますが、水中ではこれが利用できません。一般的にはトランシーバーとトランスポンダからなるUSBL等の音響測位装置を用いて対象物の位置を測定しますが、ROVの位置を正しく測定するためには、ある程度の水深にトランシーバーを固定する必要があります。

このような小型の測位装置の偽装には専用の機器がなく、ユーザーがパイプ材などを用いて自作されているケースが主でした。ROVのメリットは持ち運びやすさ・使いやすさですが、付帯設備が大掛かりではトータルでメリットがあるとは言えません。

付帯設備が最適でないためトータルでの使い勝手を犠牲にしている現状がありました。

これの解決のため、船舶偽装ジグをカーボン製パイプ(CFRP)を用いて開発しました。非常に軽量で一人で持ち運びが可能、船舶への偽装はツールレスでかつ非常に簡単に固定でき、様々な船舶のサイズに適用します。また、最大で水深3mの位置にトランシーバーを固定でき、船底による音波の妨害などを受けません。


ROVの運用には最適な船舶偽装ジグを開発することができました。

ご興味ある方はコンタクトください。