noise

OVERVIEW

標識にノイズをかけてみた(物理)

YEAR 2019

 現実とは何だろう。現実とよく対比されるのは映像だ。それは主に無数の点光源からなるディスプレイに宿り現実に居座っている。映像が現実の中にいながら映像として区別されるのはなぜだろう。それは枠組みが自覚されるからだろうか。物理世界は連続的で、光は on/off と離散的だ。それでいてoff の点光源というソリッドは置き去りにされる。連続的なものの上で離散的なものが踊る「存在のoff の不完全性」が見る人に枠を意識させる。

なら枠組みの自覚されない離散的振る舞いはどう見えるだろう。離散的な挙動で連続的なものが踊る景色が見たい。そこで標識にノイズをかけてみた。道路標識は今だにソリッドのかたちをとり情報を提示する身近なものであり、立ち位置が絶妙だ。ノイズは離散的挙動として映像特有だ。 


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