HASSE Space SchoolはNASAが本拠地をおくヒューストンにて2週間にわたり行われるグローバル教育プログラムです。 このプログラムでは文理問わず約50名の学生が集まり、5, 6人で構成された8つのチームに分かれます。日々続々と課される課題をチームで解決し、その成果物やプレゼンの良しあしに応じてポイントが付き、最終的な総合得点を競い合います。
課題の内容は多岐にわたり、モノづくりやプレゼン、ポスター制作、プログラミング、スキューバダイビング、ダンスに至るまで、様々な能力が試されるカリキュラムとなっています。そしてこれらの授業や発表は全て英語で行われます。
私が所属していたチーム "Green Mola" は他のメンバーが全員私よりも年上で、経験や知識面で追いつけるかどうか最初はとても不安でした。
しかし、率先して議論を進めていく姿勢や、メンバーの発した意見を吟味し問題点を洗い出す能力、日英の翻訳能力が認められ、推薦される形でチームのリーダーを務めることになりました。
Team "Green Mola"
専門性に長けたほかのメンバーに対して、私は広く浅い知見から物事を多面的に捉える力を持っていました。その強みが、チームの方向性の決定や、問題提起・解決、メンバーの役割分担などに大いに役立ち、各個人の強みを生かしたバランスの良いチームが出来上がりました。
終わりの見えない課題にメンバーの睡眠時間はあっという間に削られていきました。プログラムの折り返し地点あたりからメンバーの顔に疲れの色が見え始め、士気もだんだんと下がってしまいました。
休息があまり取れなかった主な原因は、すべての課題を全員で集まって解決しようとしていたことでした。それはこのチームの強みでもありましたが 膨大な数の課題を前にすると身動きのとりずらい状況を生んでいました。
そこでMTGを設け、各課題をどのように分担・分業し、いかに睡眠時間を多く確保していくかを計画しました。話し合いの結果、2, 3人が寝ている間に他のメンバーが課題を進めるという方針で一致。進捗がわからないまま次の朝を迎えるというのはとても不安なことでしたが、人を頼り任せることもまたチームワークだと学びました。
苦労の甲斐もあり、最終的な総合評価で Green Mola は一位を獲得しました。
Green Molaのメンバー一人ひとりが主体的に動き、各個人がそれぞれの得意分野において主導権を握りプロジェクトを進めれていたことが何よりも嬉しく、 「リーダー」のあるべき姿や求められるスキルをこのプログラムを通して学びました。