企業やお店、アニメ・マンガなどからロゴやタイトルをトレースの練習のために作っていました。素材は印刷物、Web、街を探索して撮影し集めました。トレース総数は1548点になります。トレースはデザインをする上での基本であり、Illustratorの機能を覚えるのに最適です。
トレースの方法は、ペンツールや図形ツール、パスファインダなどを使ってのトレース。100%完全にトレースすることは不可能ですが、できるだけ情報を損なうことないよう神経を使い、繋ぎ目が崩れないよう細心の注意を持ってトレースします。
とりわけ一番時間がかかったのが、石黒正数さんの漫画「それでも町は廻っている」のタイトルです。8時間かかりました。明朝を主体としたデザイン、「セリフ」の部分も難しかったですが、中でも苦労したのが、かなに1つはついてる「うずまき」。初めて作業でスパイラルツールを使いました。使い所があったんですね。残念な部分はありますが(「そ」のうずまきの根本の部分が歪みが大きい)出来は満足しています。
IllustratorやPhotoshopのトレース機能、パス検出機能で作成しました。出来上がったロゴはあくまで練習のためです。実際の仕事に使うことはありません。
Twitterのロゴが全て円でできていると聞き、実際に確認してみたら本当にいくつもの大小の円でできていました。ロゴができる手順を推理するのも面白いです。
ロゴは単純な図形で出来てるわけではないのも知りました。Googleのロゴはeが完全な円ではなく、口のところで若干潰れています。見た目で綺麗に見えるように考えて作っているんだと理解しました。
トレースは、Illustrator、Photoshopの機能を覚えるのには最適な作業です。ペンツールでのベジェ曲線の引き方、図形ツールを使っての作図、パスファインダでの合体や分割、ツールボックスの使い方、コピー&ペースト、変形パネルの使い方、スタイライズ、複合パスetc…。ロゴトレースは地味な作業ですが、Adobeソフトを使いこなしていく上で大事なことを教えてくれます。