【ライティング入門】好きな本をおすすめしてみよう

OVERVIEW

SHElikes ライティング入門の課題で作成

YEAR 2023

制作要件

テーマ

好きな本をおすすめしてください

想定読者

SHElikesのメンバー

文字数

2,000~3,000字

与えたい読後感

この本買ってみようかな


私の心の拠り所『満月珈琲店』


本に一目惚れをしたことはありますか。

私は数年前のある日、SNSで偶然見た『満月珈琲店』という本に一目惚れをしました。

あるユーザーさんが素敵な本に出会ったと紹介している投稿の中で、イラストレーターの桜田千尋さんが描くイラストの美しさに目を奪われ、実物を見てみたい衝動に駆られました。

そして、この本を手に入れてから今日まで何回も繰り返し読み、その度に勇気付けられてきました。

だからこそ、あなたも読んでみてほしいです。

落ち込んでいるとき、疲れたとき、きっと背中を押してくれるはずです。


私はイラストに惹かれこの本を手にしましたが、イラストだけでなく共感できるストーリーも魅力的です。

失恋した小学生、自分の道を模索している夢追い人、仕事に自信が持てないサラリーマン、最愛の人を亡くした年老いた女性、それぞれのストーリーに共感できる部分があり、ストーリーを通して自分も成長したような感覚になります。

この4つのストーリーとともに春夏秋冬の季節の変化を感じることもでき、最後まで読むと「そういうことか」と感じられるのもこの本の魅力のひとつです。

季節の移ろいとともに人の一生をさまざまな視点から見ることができるので、人生について考えるきっかけにもなります。

そんな4人の悩みに優しく寄り添ってくれるのが『満月珈琲店』を営んでいる三毛猫のマスターです。

満月珈琲店は疲れた人だけが訪れることのできる不思議なカフェで、メニューもありません。

マスターがお客様にとっておきのスイーツやフード、ドリンクを提供してくれるのです。

とっておきのメニューと星や月の話で優しく包み込んでくれるマスターのおかげで、落ち込んでいた4人それぞれが前を向き、再び歩き出す姿はとても勇気をもらえます。

そして、何と言ってもマスターが提供するメニューはどれも美しくて美味しそうで、きっと虜になります。

どのメニューも美しく美味しそうなのですが、中でも実物を見てみたい、食べてみたいと思ったメニューは『半月のワッフル』と『空色ビール』、『三日月のクロワッサン』です。

黒いお皿の上に半分に切ったワッフル、そこにバニラアイスを添え、チョコレートソースと粉砂糖が振りかけられた『半月のワッフル』は、黄身がかったバニラアイスと粉砂糖が暗闇を照らしてくれているような輝きを感じることができます。

『星空ビール』は一瞬黒ビールに見えますが、濃紺、藍色、水色、オレンジとグラデーションになっており、そこに天の川を含む星々が散りばめられ、ビールの中に素敵な星空を見ることができます。

三日月型のクロワッサンと星型のクッキー、そこに赤褐色のアイスを添え、粉砂糖とチョコレートソースをトッピングした『三日月のクロワッサン』は、とても鮮やかで輝いて見えます。

このような素敵なメニューと一緒にマスターがかけてくれる言葉があります。

その中でも私が印象的だったのは『三日月のクロワッサン』を提供したときにかけた言葉です。

「クロワッサンにスクランブルエッグを添えると朝食になります。半分に切ってハムを挟んだらサンドイッチにもなるし、アイスと粉砂糖、チョコレートソースをトッピングすればスイーツにもなります。すべてはあなた次第です。これからの時代、クロワッサンのようであると良いと思うのです。」

この言葉は私の背中を押してくれた言葉のひとつで、自分らしく頑張ればいいんだと前を向くことができました。

他にも登場人物に寄り添った言葉をかけてくれるので、きっとあなたの背中も押してくれるはずです。


『満月珈琲店』は素敵なイラストと共感できるストーリー、そしてマスターがかけてくれる言葉で、何度も私の背中を押してくれました。

そのおかげで、いろんなことにチャレンジすることができ、今があります。


私はこれまでたくさんの壁にぶつかって、たくさん落ち込んだり悩んだりしてきました。

どうしようもないほど泣き続けたこともあります。

それくらい人生っていろんなことがあります。

嬉しかったり、楽しかったり、時には悲しかったり、落ち込んだりもすると思います。

でも、壁にぶつかったからといって人生が終わることはありません。

考え方や見方を変えるだけで意外と道が開けてきたりもします。

私はこの本に背中を押してもらうだけでなく、人生の考え方についても大切なことに気付かせてもらったと思います。


受け取り方や何を感じるかは人それぞれですが、悩んでいるときや疲れたときは一度『満月珈琲店』を読んでみてください。

どうしようもなく疲れ果てたときは、桜田千尋さんが描く素敵なイラストを見るだけでも心が癒されるので、パラパラとイラストだけ見るのもおすすめです。

私は美しいものを見ることで心がリラックスでき、ストレス軽減になると感じているので、文章を読む元気がないときはこちらの方法を試してみてください。


私があるユーザーさんの紹介のおかげでこの本に出会い、これまで何度も背中を押してもらったように、あなたがこの本に出会い、『満月珈琲店』が心の拠り所になればいいなと思います。


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