製作期間 2020年12月中旬~2021年1月初旬
1年時に履修した「デザインスタジオ」という授業の中で、ケント紙を用いた野菜の模刻制作を行った。
ケント紙は、通常の画用紙よりも白く真っ平らなのが特徴的で、表裏で画用紙特有のザラザラ度合いがかなり違った。
制作物:
オクラ
使用材料:
ケント紙、画用紙
制作過程:
実物をもとに寸法スケッチ・観察
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先の尖った果実部分の骨組みを、画用紙を水で濡らしてねじることによって実現
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同様に、上部のヘタを画用紙で実現
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果実部分、ヘタ部分それぞれでケント紙を用いて表面を覆う
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適宜、表面の質感を調整して完成
寸法・観察スケッチ
工夫した点:
1.画用紙を水で濡らしてねじる
オクラはよく観察してみると、基本構造として「ヘタから五稜の形をした果実が伸びてゆき、先端で少し曲がる(直線ではない)」という特徴があることが分かった。そこで、骨組みで形を再現する際に「画用紙を水で濡らしてねじる」という工夫を施した。実物に触れたときの感触や硬さから、非常に柔らかいケント紙よりも画用紙の方が適切と判断してのことである。
2.果実をケント紙の”表”、ヘタをケント紙の”裏”で覆う
もう一つの特徴として、オクラはヘタと果実で質感が全く違うことが挙げられた。果実は滑らかでサラサラした感触があるのに対して、ヘタは非常にゴツゴツしていた。
そこで、ケント紙の表裏の質感の違いを活用して、果実とヘタで分けてケント紙で覆った。
実際のオクラ
制作したオクラの模刻
まとめ
モノやサービスを設計するうえで非常に大切な「基本構造を理解する」重要性を知ることができた制作であった。私たちはモノゴトを観察するとき、自分の中の”経験価値”というものを活用して良し悪しを選出していることを念頭において、今後も制作や開発に勤しんでいきたい。