▶分析
背景や文字・モチーフは同系色のピンクでまとめることで、今回の商品「リップクリーム」を自然と連想させる効果がある。ぱっと見て商品を連想させられるということは、広告として流れていてもターゲットの目に留まりやすく、内容をしっかり見てもらえることに繋がるので大事なこと。
また、キャッチコピーの「華やぎ」「潤い」「贅沢」というワードには、「リップクリーム」という日常的に使用する化粧品の中でも最も手軽に印象を変えられるアイテムを、ワンランク上のものにするだけでより素敵な自分になれる、と思わせるため、フォントや透明感を用いてそれを視覚的にも伝えている。さらに購買意欲に繋がる点として、発色の良さに続いてユーザーの悩みで多く上がる、持続力と保湿度合を売りにしているため文字色を変えて目立つようにしている。
▶制作して気付いたこと・感じたこと
文字の色を少しずつ変えたり配置や重なり方の細かな修正を加えた工程が、出来上がった時にどれほど作品の印象を変えるか実感しました。特に今作の3つのシャボン玉の部分に関しては、重なりのバランスによって統一感が出なくなってしまったり逆に一体になると目立たなくなってしまったり、そして中のテキストの収まり方でも同じように印象が全く違くなることが良く分かったため、作品作りで意識していくべきポイントだと改めて思いました。
依頼主様がアピールしたい「何か」を明確にし、それをユーザーへ届けるにはどう表現するか、が軸だとしっかり意識しながら作品制作に向き合っていきます。