私の本格的な創作活動の始まりといっても差し支えのない場所、都立国立高等学校。
国立高校の生徒、通称 国高生 は1年中 国高祭 のことを考えているといっても過言ではない。夏休みは受験生であろうとこの祭の準備に多大な時間を捧げる。
特に、クラスが3年間変わらないので3年の劇は集大成である。
以下は私の3年次、劇「わらいのまち」の制作について。
【外装】
3年の劇では、キャストや脚本、演出、音響、照明、監督、広報など様々な役割を生徒たちで分担するが、私の役割は「外装」だった。外装とは、ステージである教室の外側を装飾する係である。
装飾と言ってもただの装飾ではなく、上の写真のように誰が見てもこれは教室の外ではないだろうというところまで飾り付け、通りかかったお客さんに「ここの劇を見たい」と思わせるのが外装の役割だ。私はこの外装の元デザインを考案し、作り上げた。
大人数で1つのものを作り上げる楽しさ、達成感は一生忘れられない。
▲ 金の屏風を塗っている最中。
▲ 廊下での作業風景。桐板を実際に糸鋸で切り出して彩色している。
▲ 切り出した板に障子紙が貼られ、乾かされている。
▲ こちらは内装。ここで劇を上演する。誰が見ても教室内だとは思えないクオリティ。
▲ 国高祭当日の様子。(※こちらは2年次の写真)