作品について
人が電車に乗らなくなり、張り巡らされた鉄道網は貨物専用となった。
コンテナの中には配達ドローンが乗っていて、各地の駅では人の代わりにドローンが乗り降りをする。
「この駅って昔は人が使ってたんだって」というタイトルで、現在自分たちが使っている駅が、人の使う駅ではなく配達ドローンが使う駅になっている、もしかしたら、あるかもしれない未来の空間を作りました。
コンセプト
新型コロナウィルスの発生と流行を受けて、起こるであろう様々な変化が見て取れる身近な空間をコンセプトに制作しました。
当初は以前にも挑戦したモジューラーな建築物に再挑戦しようと思ってましたが、仮想万博の募集時期がちょうど2020年頭から5月末までで、テーマが「未来の現実空間」であった為、新型コロナウィルスによる環境の変化を意識せざるを得ませんでした。5月末ギリギリまで制作をしていたので、その頃にはちょっと極端な未来になってしまったかなとも思いましたが、一時期は人が電車に乗らなくなる未来も、まったくあり得なくはないのではと思っていました。
人の移動は車か、今後登場してくるであろうパーソナルモビリティが担うようになり、リモートワークが普及する事で移動の必要性も減る事で、電車やバスといった交通手段は使われなくなるのではないかと思いました。人の移動手段だけ代わりがあっても、物も移動させないと生活が成り立ちません。配達にはドローンが使われる様になるという未来の話は割とよく聞きますが、もしそうなるとしても、1台1台のドローンをバラバラに動かしたら、混雑が発生したり効率も悪いのではないかと思いました。そこで、都市部であればある程度網羅的にに敷かれているインフラである鉄道を活用し、貨物列車が配達ドローンを運ぶ様になるという未来を考えました。
制作について
今回は駅、ドローン、コンテナのモデリングをしました。列車部分とその他一部についてはアセットを利用しました。
スクリーンショット
配達ドローンは届け先の最寄り駅で貨物列車を降り、そこからはドローンとして自走して配達を行う。駅はほぼ無人で、ドローンが自律的にコンテナから乗り降りをして、貨物列車はまた次の駅に向かう。
配達ドローンの中には小型の箱ドローンが入っている。集合住宅などは、配達ドローンがまとめて箱を運んで、建物内は箱ドローンが個別に配達する。
時間切れになってしまったので作品には配置出来てないですし、詰め切れてないので、このままだと2段目の箱ドローンが下りれなさそうです。
仮想万博2020について
仮想万博2020は、未来の現実空間をテーマに、STYLY, PlayCanvas, VRChat, YouTubeのいずれかにてその空間をデザインして展示するイベントです。
仮想万博2020公式サイトには、仮想万博会場として全作品のシンボル3Dモデルが配置された島が用意されており、シンボル3Dモデルから各作品を閲覧できる様になっています。