卒業制作:消費者のイメージを変え、企業が目指すターゲットを獲得するキャラクターグッズ

サンリオを対象の企業にし、サンリオの女性や子供向けといったイメージを変えるためのグッズを制作しました。


研究について


研究の背景

「キャラクターブランドの中で企業が想定したターゲットと、

世間のイメージでのターゲットに相違があるブランドの存在」

に気づき、研究を始めました。


研究の目的

大学での学びを活かし、商品の制作とPRの提案を行うこと

→キャラクターブランドのみならず、想定しているターゲットの獲得ができていない、獲得したいターゲットがある企業に役立つのではないかと考えています。


研究対象

対象のキャラクターブランドは「サンリオ」 

みんななかよくをキーワードにしているが、実際は女性・子供向けのイメージであるため研究対象としました。


先行研究


現状調査

16歳から26歳の男女35人に

1.商品を購入・使用している人の性別はどのイメージですか

2.商品を購入・使用している人の年代はどのイメージですか

3.質問1、2の理由を教えてください

と質問


結果として、

サンリオ

→推し活動をしている20代〜30代、高校生以下の女性のイメージ

サンリオは男性や、「マジョリティ女子」が獲得できていないことがわかりました。

※マジョリティ女子とは「流行を作り出したり、便乗する女性」を指す、私が勝手に作ったジャンルの人々です。


他社研究

キャラクターグッズを手がける他社研究を行い、法則性を炙り出しました。

男性向けのキャラクターグッズ

•ファンにしかわからないデザイン

•派手なものかシンプルなものかの極端なもの

•男性のキャラクターを用いる

•キャラクターの主張が激し過ぎない


女性向けのキャラクターグッズ

•ファンにしかわからないデザイン

•高級感を感じるような、クオリティの高いデザイン

•流行に合わせたデザイン

•多様なファッションに合わせた商品


これらの条件を元に男性ファン、マジョリティ女子を獲得するキャラクターグッズを制作

制作物について


「日常に溶け込めるキャラクターグッズ」がテーマ

メンズ向けシャツ2点

レディース向けアクセサリー8点

広告イメージの提案書


今回はメンズ向けシャツとレディース向けアクセサリーの紹介です。


メンズシャツ(アロハシャツ)

メンズ向けのアロハシャツはポチャッコのデザインに。

男性キャラでスケートボードが好きという特徴が男性にウケやすいと考え採用しました。

ロードスポーツを楽しむ男性の柄にし、キャラクターの主張は小さく、しかしデザインは合わせることで日常生活に取り入れやすいデザインに。


拡大してやっとわかる程度にキャラクターの主張は抑えました。


メンズシャツ(Tシャツ)


メンズ向けのTシャツは男性キャラクターのハンギョドンに。

ハンギョドンが誕生したお話をモチーフにデザイン。

ハンギョドンのイラストなどを一切使用しないことでわかる人にしかわからないデザインにし、ハンギョドンのファンが日常で着れるような、ファンではない人にはキャラクターグッズとわからないようなデザインにしました。

また、バックプリントのオーバーサイズTシャツという流行のデザイン・形を取り入れることで、より日常に溶け込めるTシャツにしました。


女性向けアクセサリー


女性向けのアクセサリーはキティ、マイメロディ、リトルツインスターズ、シナモロールの安定して人気を誇る4キャラクターを採用。

それぞれのモチーフカラーや世界観、特徴に合わせてデザインしました。

女性のファッションは幅が広いので、アクセサリーを2種類用意し、多様なファッションに対応できるように、かつ日常に溶け込めるデザインにしました。

また、ビーズリングなど流行に合わせたアクセサリーを採用することで、よりマジョリティ女子に手に取ってもらいやすいようにしました。

イヤリング

キティモチーフのイヤリング

マイメロディモチーフのイヤリング

リトルツインスターズモチーフのイヤリング

シナモロールモチーフのイヤリング


ビーズリング

キティモチーフのビーズリング

マイメロディモチーフのビーズリング

リトルツインスターズモチーフのビーズリング

シナモロールモチーフのビーズリング



同時に、広告イメージ提案書を作成いたしました。

内容はSNSでどのように掲載するかについてまとめたものです。

このような画像をSNSに掲載し、若い世代やマジョリティ女子を獲得することを提案しました。