きっかけは、工場内での工事写真の撮影を工場側にしてもらいたいとの要望から。
考え、問題点として1.機器の移動 2.撮影した写真の確認 3.機器購入費用とし、タブレットの導入を思いついた。
1.機器の移動:デジカメは基本事務所に複数台置いてあり(持ち続けている人もいて、不足ぎみだが)撮影する場合、工場より事務所にデジカメを取りに来て、工場に戻り撮影し、事務所の担当者にデジカメを渡し、担当者がデジカメよりPCにデータを取り込み、デジカメを返却する、という流れであった。最低一往復の移動があり、撮影したデータも機器が移動されるまでは利用者に届かなかった。そこで、自動バックアップの機能を利用し、撮影したデータがサーバーにも保存されるのであれば、機器を移動する必要は無くなると考えた。事務所のデータ利用者はサーバーからデータを取得する。これにより、機器は工場に置いておくことが出来るようになる。
2.撮影した写真の確認:工場に写真の撮影を依頼した場合、ひどいブレや暗さなどで、使い物にならない写真が撮られていることがあった。これは、デジカメの液晶画面でも確認作業は出来るが、画面が小さく、正直ブレの状態などはよくわからなかった。タブレットになれば画面が大きくなるので確認作業がし易く、精度が上がる。(タブレットで実際に撮影した写真には暗く、ブレが酷いモノもあった。確認作業を向上させても確認をしてなければ意味が無い)
3.機器購入費用:現在使用しているデジカメは防水・防塵機能付きで2万円以上する。タブレットは価格を重視しAmazonのFireタブレット7インチで@3500円、8インチで@5000円(セール時)であった。
上記案をまとめ、許可を取り3台購入し、1台を試用として工場に配布した。使い勝手と、機器の性能、写真データのサーバー保存等を見てみるのが目的。
この時点での思いとしては、弱いと感じていた。デジカメ替わりとしてのタブレット導入だが実際には完全にデジカメを置き換えることは機能的にも運用的にも難しい。導入にたいして効果が中途半端であると判断していた。
そこで、かねてからの思いであった工場内に社内システムの端末を増やすことを思った。
Xamarinは名前としては知っていたので、これを使えばandroid用のアプリを作ることは可能と思い、どこまでのコトが出来るかわからないがやってみようと、調べて作り出した。
WPFやUWPでは作ったことがあったので、XAMLを使用してMVVMで作成することには問題無かった。Xamarinでは、UWP、android、IOS用のアプリが同時に作れるが、IOSは最初からターゲットにしていなかったが、UWPもデータベース接続が上手くいかず諦めた。WPFも対応出来ることも分かり、WPF用のアセンブリを入れてみたがやはりデータベース接続が上手くいかず諦め、結局android用のみを作成することになった。
その他、リンカーの設定が上手くいかないや、apkファイルの作成方法や、やっとできたapkファイルからインストールすると起動しないなどがあったが、他の業務も行いながら2カ月ほどでアプリの作成が出来た。
8インチのタブレットを5台追加で購入し、準備が出来たのが12月末、翌1月に工場に配布することが出来た。とりあえず使用してもらいながらフィードバックをどのように得ていくかが課題となる。