コンセプト
自然と自分に関するデータが集まるアプリ
SNSのように毎日自然と開くアプリ
利用ユーザー
うつ病の人が使う想定のアプリということで、具体的なユーザーイメージとしては、
・うつ病であると自覚している
・治療したいと思っている
・心療内科など病院に通っている
人をイメージしています。
ユーザーの課題やニーズ
・うつ症状にどのような傾向があるか、事前に自分の状態や対策がとれるようになりたい
・元気な日をキープし続けられるようになりたい
・病院での診察時など情報を治療に活用できるようにしたい
→これらの要望があったことから「毎日データを貯めていくことで傾向がつかめるアプリ」が良いのではと考えました。
・毎日出来事や情報を入力するというタスクが面倒だと感じると、アプリ自体から離れる可能性がある
→いかに「自動でデータを貯めていけるか」というニーズに応えられるようなデザインを考えました。
利用される場面
スキマ時間。昼休みや移動中。ご飯を食べながら、寝る前の数分など。
コア機能
気分を一発で選択できる表情リスト(自分で名称を変えたり表情アイコンを追加or編集することも可能)、働いている会社や毎日通る駅や店など位置情報の取得、加速度センサーを使った睡眠データの取得
どのようなプロセスでデザインしたか
(1)うつ病とはどういう症状なのか調べる
→いつも気分が沈んでいるわけではなく元気な時もある
→気分の浮き沈みがまるで天気予報みたい
→うつ症状の気分は天気によって左右されることもある
→天気予報と今の気分をセットで見られるようにすると良いのでは
(2)気分が沈んでいるときにスマホを長時間見ることだって難しい時もあるはず
→アプリを開かなくてもある程度毎日の記録が貯まっていくと習慣として続けやすくなるのでは
(3)日々の気分や天気だけ記録しても傾向はなかなか掴みにくいのでは
→様々な角度から毎日のことを記録していくのはどうか
→いろんな切り口から自分を客観的に見やすくなる
→日々食べたものや印象的だったことを写真で記録(写真を撮ることはハードルが低いと仮定)
→勝手に記録されていく睡眠記録を気分や天気とまとめて見ることで自分の状態をより俯瞰で見られる
上記のことをラフでざっくりまとめてスケッチ、Figmaで色なしでプロトタイプを作成、カラーを決めて完成させました。
デザインで意識したこと
性別関係なくなじみやすいカラー使い、ボタンやリンクがはっきりわかる色使い、シンプルでずっと見ていられるデザインであることを意識しました。
気分アイコンも元気or辛いに関わらず色をつけないようにしました(色によって気分が左右されることもあると考え、気分がどうであろうが色は統一しました)