(Un)Presence

OVERVIEW

存在の浮き沈み

YEAR 2016 - 2016

この作品では「現実で透明感を利用すること」を目的としている.水の中で透明感を出すために,吸水ポリマー(消臭ビーズ)を使うことにした.吸水ポリマーが水を吸うと,その時間が長いほどサイズが大きくなる.時間差で大きさが変わることを利用して,様々な時間で水を吸わせてランダムなサイズの吸水ポリマーを生成した.吸水ポリマーは水とほぼ同じ屈折率になるので,水の中ではほぼ見えなくなる.しかし,光の反射で輪郭が光ったりして少し見えるが,これは視聴者に何かあると思わせる表現でもある. この微妙な塩梅の透明感とランダムなサイズを利用して,透明になった瞬間に見えなかったモノが見えるようになり,見えないモノにぶつかってランダムな方向に進んでいく,という表現をしている.学部3年次の講義: 映像・アニメーション表現の個人課題制作物.