【株式会社dot様】BOOK HOTEL 神保町 館内パンフレット
株式会社dot様が運営するホテル「BOOK HOTEL 神保町」にてゲスト向けに配布する館内パンフレットをデザインしました。館内設備やサービスなどが一目でわかるパンフレットとなっています。(制作時間:2週間)
①クライアント情報・要件定義
|クライアント情報
クライアント名:BOOK HOTEL 神保町様
「わたしの『本』を見つけるホテル」をコンセプトとしたブックホテル。館内には数百種類の本が並び、本好きのスタッフがお客様へ本を処方箋のように選書する「ブックカウンセリング」やBOOK BARなど、様々な角度から本を楽しめるサービスも充実している。
|要件定義
⚪︎目的
・新規ゲストに館内の設備やサービスを間違いなく把握してもらう
→既存のパンフレットでは記載している項目についてお問い合わせいただくケースが多発しており、お客様のストレス緩和のために、分かりやすくホテルの設備を理解していただくことが課題だった。
⚪︎ターゲット
・BOOK HOTEL 神保町に来られたゲスト
・予約する際にホテルの概要は知っているが、具体的な設備までは把握していない人
→海外ゲストが多いことも踏まえ、今回は日本語版と英語版を作成しました。
②制作物
|日本語パンフレット(A5サイズ両面)
表面
裏面
|英語パンフレット(A5サイズ両面)
表面
裏面
③工夫したこと
|ホテル内での滞在中をイメージした情報設計
今回は宿泊者へ滞在時に必要な情報を届けることが目的となっているため、ゲストの滞在中の行動を意識して情報設計を行いました。
表紙のチェックイン方法を記載し、お部屋に入ったときに設備の確認をする。ほんのサービスで本に触れてから、最後はチェックアウトする。この流れに沿って情報をまとめることで、ゲストが違和感なく情報を受け取れるように促しています。
|ブックホテルの世界観に合わせたフォントと色を採用
チェックイン時にお渡しする紙媒体とのことだったので、ブックホテルらしく「本」イメージした色やフォントを採用しました。文庫本などで使われる少し黄色味がかった色をベースカラーに採用し、フォントは書籍でよく使われる明朝体を採用しました。
本好きの人たちが集まる空間だからこそ、その世界観に合わせた色やフォント、あしらいを心かげ制作しました。
④課題を通して学んだこと
|ユーザーの声からのお問い合わせが運営側とユーザーの負担軽減へのヒントになる
今回パンフレットをリニューアルするきっかけとなったのは、「ゲストからパンフレットに書いてあることをよく質問される」とフロントスタッフが悩んでいたことでした。その話を聞いた私は、フロントにてお客様の質問を注意深く聞き、お客様が求めている情報は何かをリサーチすることができました。その結果、常連ゲストにも「分かりやすくなったね」というお声をいただき、フロントスタッフからも「お問い合わせが少なくなって助かっている」と喜ばれました。
デザインする際には、クライアントのニーズを深掘りすると同時に、どういうシチュエーションで使われるのかを十分に理解することで、ユーザーにとっても運営者にとってもポジティブな影響を与えられるデザインができると学びました。
|英語と日本語フォントのサイズ感や余白感の違い
日本語のフォントで制作した後に英語版を作成しましたが、数字は同じサイズでも、見え方や余白感が大きく異なり、調整が非常に難しく感じました。何度か実際に印刷してサイズ感を掴むことができたので、違う言語で作成する際はフォントや余白感を実施に印刷して確認してから作成するとスムーズだと学びました。