新規事業開発 ユーザー策定・LP制作
背景
近年M&A業界などの好況により、CXOレター(経営者向けのDM)への需要から、個人的な情報と受け取られやすい=開封率の高い傾向のある「手書きの手紙」への関心が高まっている。
とはいえ全員に人間が手書きで手紙を書くと、当然のことながら恐ろしく時間と費用がかかるため、「いかにも人間が書いた」ような文字が書けるロボットが開発されている。
本件では、そのロボットによる手書きレターを販促するためのLP制作についての業務を取り上げる。
(※図内の一部情報についてはマスキングを行いました)
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主な業務内容
当初LPの話が来た段階では「こういう商品を売りたい」程度の情報しかなかったため、ユーザーの分析や策定などから担当した。
1.ペルソナの策定
主に営業やマーケティングの部署から得た情報をもとに、手書きのDMを送る動機のあるユーザーのペルソナ作成を行った。
▼目的
・営業や最終決定者の間での認識のずれや手戻り、ちゃぶ台返しの予防
・制作時の仮説として「どんなニーズを持っている」「どんなユーザーに」「どんなメッセージが刺さるか」を記録しておくことで、KPI設定やリリース後の運用、ABテスト、集客・販促施策などを実施する際の指針とするため
・思うようにCVなどが上がらなかった場合は、仮説をどう見直すべきかの手掛かりとしても使用する予定。
2.カスタマージャーニーの作成
上記ペルソナが考えそうな疑問点、懸念点を洗い出すべくカスタマージャーニーを作成。これに基づき、疑問や懸念、期待に応えられるようなコンテンツを検討する。
3.コンセプトアート、ムードボードの作成
LPを通じてどんな印象を持ってもらいたいのか、メインサービスとどう世界観やテイストをそろえていくかを関係者間で検討する。
その際にトンマナやデザインパーツについても認識ズレが発生しないよう、Pinterestなどからいくつかのデザインイメージを収集し、デザイナーに作成指示を出した。
この過程で、決して競合に埋もれないようなインパクトが欲しい&メインサービスのアメコミの世界観と統一したい、という結論になった。そこで、筆文字=和のイメージと、アメリカンな風貌の忍者・サムライをメインイメージとすることが決定。
デザイナーにコンセプトとFVの手書きイメージを作成いただき、プロダクトオーナーと更にその上役とも合意をとった上で、全体デザインの作成に着手した。
4.デザイン、実装の進行管理
このLP制作ではデザイナー、コーダー(フロントエンド)の他、メインサービス側のバックエンドエンジニアなどとの協力も必要だった。そのためプロジェクト開始時にWBSの作成を行い、タスク・実施期間・担当者を取り決めた。
またスケジュール管理に関しては、プロジェクト開始時に「ボトルネックになりそうなタスク」「マイルストーン」「できればの納期」「マストの納期」などを予め営業側・制作側とで合意をとっておき、進捗遅れなどが発生しそうになった時点で都度スケジュールの見直しや相談をこまめに行った。
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成果物
LPは現在非公開状態。8月下旬頃にURLを記載予定。