インスタグラム投稿
今回伝えたいこと:
- 会社の課題からどのようにアプローチしたのか
- インスタグラム運用から学んだこと
概要:ZeroPlus Media Instagram運用
ZeroPlus Mediaは、一年で100万PVを達成しプログラミング学習者に向けたメディアサイトです。2023年5月より『1分で「デザイン」×「働く」を学ぶ 』をコンセプトとし、Instagramを開始しました。
インスタグラムの目的:
サービスの知名をあげるため
課題:
株式会社TOMAPが運用しているプログラミングスクール ZeroPlus・ZeroPlus Gateは認知度が低く、サービスを知る機会がほとんどないこと。入会する生徒さんの流入元はMeta広告とツイッターのアウトバンド営業が9割を占めている。
運営側からアクションをしなくてもZeroPlus、ZeroPlus Gateを選んでもらうためにすべきことは知名度を上げることであった。
ブランドカテゴライぜーションで表すと、ZeroPlus、ZeroPlus Gateは非知名集合(サービス名を知らない段階)に値するため、より多くの人の目に触れる必要があった。
(最終目標は第一想起に入ること)
知名を広げるための手段にインスタグラムを選んだ理由:
広告のようにお金をかけることなく多くの人に届けることができ、特定のターゲット(プログラミング、Webデザインに興味がある人)に向けて発信できるから。
※テレビ広告を選ばなかった理由:
プログラミングに興味のない人たちが集まる可能性があったため。
多くの人に届けることはできるが、ニーズのない人たちに届いてしまうため現段階では選ばなかった。
インスタグラムの役割:
- メインターゲット→デザインに興味はあるけど、行動ができでいない人
- サブターゲット→デザイン初学者これから稼いでいきたいと思っている人
にコンテンツを届け、サービスの知名を広げること
投稿を考える時の思考フロー:
1. ターゲット先行で考える思考フロー
- どんな人に届けたいか
- どんな悩みがあるか
- キャッチ
- ベース
例)投稿テーマ:デザイナーのレベル
2. コンテンツ先行で考える思考フロー
- この投稿を見た人が得られる情報
- 投稿をタップする理由
- この投稿で知りたいと思っていること
- それを知って今後どうしたいか
- どんな流れで情報提供するか
- キャッチ
- ベース
例)投稿テーマ:視線誘導
当初はターゲット先行の思考フローだったが、10月よりコンテンツ先行の思考フローに変更した。
思考フローを変更した理由:
インスタグラムを見る時のユーザーの状態にあっていなかった考え方だったから
1, ターゲット先行の思考フロー
- 何を見たいか鮮明にわかっている状態、悩みがはっきりわかっている状態。
- デザインを調べようと思って見ている。
2. コンテンツ先行の思考フロー
- 何を見たいか決まっておらず、暇潰しで見ている。
- デザインを調べようと思って見ていない。
インスタグラムを使用する時のユーザーは暇潰しで見ると判断した。
そのため、コンテンツ先行の思考フローがあっているのではないかという仮説が立てられ思考フローを変更した。
この経験を通して学んだこと:
私は今回のインスタグラム運用が初めてのプロジェクト単位の経験となった。KPI決めやコンセプト設計など今まで経験したことがなかった上流工程から、下流工程まで幅広く行った。
ここから学んだことは
- 大きいことを成し遂げるには周りを巻き込んでいく必要があること
- 仮説と検証を続けること
である。
学んだこと その1
大きいことを成し遂げるには周りを巻き込んでいく必要があること
私は昔から人に頼るのは情けないことであるという思い込みがあった。しかし前職の社長に「大きなことを成し遂げるには周りの人を巻き込んでいかないとできない」「人に助けを求めた分だけ人から愛される」と言われたことをきっかけに、人に頼ることは悪いことではなくむしろやっていいことなんだと思えるようになった。
また直属の上司に「デザインスキルを伸ばすのと同時に、一般論を知っていけ」と言われたことをきっかけに周りの人がどのように考えているのかに興味を持つようになった。
この二つが重なったことで今のインスタグラムに足りないことを聞いたり、どんなインスタが目が止めるかなどのヒアリングをした結果、自分で考えていたらたどり着けなかったであろう有益な情報を知ることができ、人を巻き込んでいくこと、助けを求めることの大切さを実感した。
また、KPIとして置いていたフォロワーがなかなか伸びず、運用から6ヶ月(2023年10月)で運営を終了した。理由として考えられることは周りを巻き込むことができず、全社的にインスタグラムでサービスの知名を上げていくという動きに持っていくことができなかったことが大きな原因であると考えている。初めて上流工程から下流工程まで行うことができたインスタグラムを閉じることに悲しさはあったが一人でできることは高が知れているということを実感することができた。
学んだこと その2
仮説と検証を続けること
初めて上流工程から下流工程まで一貫して行った。これまでは依頼者が考えた仮説があらかじめ用意さえており、それを解決するためのデザイン制作を行っていた。しかしインスタグラム運用ではインスタグラムを使うときのユーザーの状態や、インスタグラムのアルゴリズム、数値が伸びない理由など原因を探すこと、原因となっている問題を探して仮説検証を行うことを行った。
その際に、自分で考えるだけでなく「学んだことその1」でもあったように他の人に現状のインスタグラムに足りないことをきいたり、どんなインスタが目が止めるかなどのヒアリングをしてデザイン改善を行った。
初めて長期間的にPDCAを回すことに慣れるのに時間がかかってしまったが、次にこの経験を課題にして次の挑戦環境でも活かせることになった。