[ Product Design ] 竹の響 ( たけのおと )
” 日本らしさを感じるプロダクトのデザイン "というテーマのもと、制作したBluetoothスピーカー。大学時代の課題で制作。
□ 使用ツール:Adobe Illustrator,Photoshop
□素材:竹籤・合板・ヒノキ・スピーカー
□サイズ:W250 × D95 × H260
□ 制作期間:4ヶ月
企画
□ 制作意図
” おと ” を楽しむ空間を
私は音楽が大好きです。聞いているだけで、楽しくなったり、悲しくなったり。音楽は、これまで言葉にすることができなかった言葉や気持ちを代弁してくれます。私に大きな力を与えてくれるものなのです。そんなひと時を大切にできるようなプロダクトを手がけました。
・レコード、CD を経て、今やスマートフォン一つで音楽が聴ける時代になった。
→気軽に音楽を楽しめるからこそ、そのひとときを大切にできるようなプロダクトを作成
・あえてスピーカーに繋ぐという手間をかけることで、少しの非日常感を味わい、 リラックスできる空間を演出できるようなスピーカーの作成に決定した。
・竹を編むのではなく等間隔に配置。和の要素を取り入れつつ、洋室にも合うようなデザインに。
□ リサーチ
日本らしさとはなんだろう?
音楽…日本の音楽は、和歌に始まり歌謡曲や演歌など、他の国にはあまり見られない文化を発展させてきた。現代では Jpop、アイドルやボーカロイドなど、独自の地位を築いている。そんな日本の音楽は世界に誇るべきカルチャーであると考えた。
→日本特有の進化を遂げてきた”オンガク”を日本らしさと定義づけることに。
□ モチーフ
日本らしさを印象付けるためのモノに着目。
①竹…茶筅や竹細工の繊細にかさなる様子が美しいと感じた。面ではなく線であることで、空気を感じられる柔らかい印象を受けた。
②丸窓…主に院造り、茶室、数寄屋造りに用いられる正円形の窓。圧迫感を与えることなく空間を仕切る役割を果たしている点が良いと感じた。秘めたる様子もどこか日本らしい。
情報設計 / 印象設計
□ コンセプト:” おと ” を楽しむ空間を
□ ターゲット
・音楽を聴くことが好きな方
・インテリアが好きな方
・家で落ち着いたひとときを過ごしたい方
□ 目的
・”音楽を聴く”という行為を少しだけ特別なものに感じてもらい、日本の文化への理解を深めるため。
・スピーカーをインテリアとして楽しんでもらうため。
□ 印象
・細い線で構成し、シンプルで洗練されているような印象に。
・和風にも洋風にも合うようなデザイン。
ロゴデザイン
プロダクトの丸いシルエットをそのままロゴデザインとして落とし込んだ。フォントは筆の運びのような線の抜け感が現れる貂明朝を使用。
制作物
□スピーカー
竹籤を均等に並べ作られた2枚のスクリーン、重ね方次第で印象を変えることができる。
土台部分の中にBluetoothスピーカーを配置。実際に使用するにはどう再現するべきか熟考の末、既製品を分解し基盤部分とソケット部分を使用することに。側面にスイッチを設け、USB で充電可能に。
□ポスター
ビジュアルイメージを伝えるためのポスターを作成。プロダクトの特徴である円の重なりを表現するため、背景に大きな正円を配置。