Halo ハロ
「歩く」をうれしくするデバイス。大学の研究室にて、「歩かなければならない」を遊びのちからで「ぜひ歩きたい」に変えることを目標に開発。1日の歩数をスマートフォンで計測し、目標歩数への到達度を光の輪(=halo)のエフェクトで綺麗に表現する。
<デバイスの説明>
大きさは一般的なガムテープと同じくらいです。3Dプリントで作られた本体には、マイクロコンピュータ、円状のLEDライト、バッテリーなどが格納されています。
蓋には透明色の窓があり、ここからLEDの発光が確認できます。
HaloはスマートフォンとBluetoothで接続されており、専用のアプリと連携して持ち主の歩数をカウントし、LEDのエフェクトに反映します。
▼Halo 紹介映像▼
Haloの使用テストをしたときの映像です。(Haloを持って歩いているのが私です!)
私の所属している研究室では、
世の中の「やらなくてはならない」事を
「遊びのちから」で「やってみたい、ぜひやりたい」にする
という目標を掲げ、そのためのゲームやデバイスを製作しています。
私たちは「歩く」をテーマに、「遊びのちから」で積極的に歩きたくなるようなアイデアを考え、「歩くと少しずつ光る歩数計」を作り始めました。
発想のもととなったのは、RGBライトで発光するゲーミングデバイスです。光るデバイスが視界に入ったときの「うれしさ」を、歩く動機として使えないか考えました。
このように、現在の歩数に応じて円状のLEDライトが少しずつ点灯していきます。
帰宅中、もうしばらく歩けばLEDがすべて光りそうだと気づいたとき、「少し遠回りして帰ろうかな」と思ってもらえるようなデバイスを作りました。
厚生労働省は、成人の1日あたりの目標歩数を8000歩としています。そのため、このデバイスも8000歩でちょうどLEDの光が一周分溜まる仕様を想定して作られています。
<制作に使用したソフトウェア>
- Android Studio
- Arduino IDE
など
<製作について>
私は企画・仕様書作成・専用アプリのプログラミング・電子工作などを担当しました。
このデバイスを制作するにあたり、必要な技術のほとんどを1から学ぶ必要がありました。
- マイコン(Arduino)のプログラミング
- Androidアプリケーションの制作
- Bluetooth通信の確立
- マイコンにバッテリーやLEDなどを接続する電子工作
など、その内容は多岐にわたります。研究室の仲間と協力して技術調査をし、あらゆる資料・教材をかき集めての制作になりました。
当初はキーホルダーのように鞄などからぶらさげて携行できるデバイスを想定していたのですが、電子工作の都合でガムテープサイズまで大きくなってしまいました(笑)
小型化という課題は残りましたが、「歩く」をうれしくするデバイスとして、歩くモチベーションを高めてくれるアイテムになった思います。