【スクール課題】フライヤーデザイン
SHElikes / MULTI CREATOR COURSEの課題として、架空のヘアサロンをクライアントに、フライヤーデザイン制作を行いました。▼使用ツール:Illustrator
▼もくじ
1. 制作要件
2. 要件を受けて自分なりの提案
3. 制作デザイン
4. デザインのポイント
5. 課題を通した学び
1. 制作要件
⚫︎クライアント:ヘアサロン SHE Tokyo
銀座に拠点を構える、骨格理論に基づいたスタイル提案が売りのヘアサロン。オーダーしていただいた髪型もそのまま再現するのではなく、一人ひとりの骨格や髪質に合わせて最大限似合うようにカスタマイズし仕上げることを得意としている。スタイリストは皆モデル御用達の有名店で腕を磨いた実力派。
⚫︎目的:銀座・新店舗オープンに合わせたポスティングを通し、
①認知獲得 ②新規顧客獲得 (③リピート獲得)
⚫︎ターゲット:ヘアスタイルにこだわりがあり、高めの料金設計であっても、
確かな腕のスタイリストに担当して欲しいと思う方。
⚫︎制作物:A5サイズ、両面印刷。
⚫︎入れたい要素
2. 要件を受けて自分なりの提案
フライヤーの役割:認知・新規顧客獲得の、” あくまできっかけ ”
今回の制作物であるフライヤーは、特定のエリアにアプローチできる、手に取ってもらえるというメリットはあるものの、他のフライヤーに紛れてきちんと目にしてもらえなかったり、掲載できる情報に限りがあったりというデメリットも考えられます。ヘアサロンの検索・予約はWebやSNSが主流になりつつある中で、今回のフライヤーをどのような役割にすべきかまず整理する必要があると考えました。
私自身、ポスティングされるフライヤーはすぐ捨ててしまうので、まず捨てられないために、受け取ったその一瞬で「気になる」と思ってもらうにはどうすれば良いか考えました。そのため、目に留まるようなビジュアルをメインにするほか、単なる宣伝のためのフライヤー以上に、ある種受け取り手にとって読み物としての役割を与えることで、すぐ捨ててしまうという第一関門を突破することを考えました。
また、掲載できる情報に限りがあるという点に関しては、フライヤー上で新規顧客獲得 まで完結させるのではなく、フライヤーはあくまできっかけに、そこからWebサイトやSNSへ遷移してもらうことで新規顧客獲得まで目指すという考え方にシフトチェンジすることも提案したいと考えました。
3. 制作デザイン
オモテ
ウラ
4. デザインのポイント
⚫︎タイプ分けビジュアル × 診断コンテンツで、まずは「気になる」を作る
骨格理論で明らかになるであろう、ウェーブ、ナチュラル、ストレートの3タイプをメインビジュアルとして使用することで、目に留めてもらうことを狙いました。さらに、骨格診断コンテンツを掲載することで、捨ててしまう前にちょっと見てみようかなと、「気になる」と思ってもらうことを意識しました。
骨格診断コンテンツ部分は、切り取って店頭に持っていくことで500円オフ&店頭での骨格カウンセリング資料としても使用してもらうことを想定しました。さらにその裏面には、より訴求したいキャンペーンメニュー、そして来店時に関わる情報としてWebサイトとアクセスが乗るように構成しました。
⚫︎フライヤーから、WebサイトやSNSへの遷移を誘導する設計
まず、骨格診断コンテンツの結果について、フライヤー上で説明するにはスペースが足りなかったこともあり、Webサイトで閲覧してもらうすることを想定しています。また、Webサイトへアクセスしやすいよう、二次元コードを追加しています。さらに裏面のスタイリストについては、得意分野をわかりやすくハッシュタグで表現しているものの、より具体的なサロンワーク実績を見て検討してもらえた方が予約の確度が上がると考え、各スタイリストのSNSアカウントに遷移してもらうことを想定しています。各所にそういった設計をすることで、フライヤー × Webサイト・SNSで新規顧客獲得を目指します。
⚫︎骨格理論 × パーソナライズ=三原色によるグラデーションという表現
通常骨格理論では、ウェーブ、ナチュラル、ストレートの大きく3タイプに分けられることから、それを表現するため、このデザイン上における三原色的なものを軸にしたいと考えました。しかし、このタイプの人にはこのカット(=色)、という単純な方程式ではなく、様々な中からお客様一人ひとりに合わせたカットを行うことが、骨格理論に基づくカットなのではないかと考えました。そのため、三原色が絶妙に混じり合うグラデーションで、その中からその人だけの色(=カット)を選び取るという表現に落とし込みました。
5. 課題を通した学び
⚫︎制作物の特性を理解した提案を行う
今回であれば、「フライヤーを制作する」という要件にただ応えるのではなく、フライヤーという制作物のメリット / デメリットを踏まえること、さらに、フライヤーそのもの以外の、例えばWebやSNSなど、目的である新規顧客獲得に関わる全体を踏まえることを意識しました。それらを受けて提案を行うことで、より目的にコミットできる制作物になるのではないかと感じました。