【社内】ディレクタースキルの標準化プロジェクト
背景
- 入社前のカジュアル面談時にて、上席より「あなたの上司になる優秀なディレクターで、Yさんというのがいる。このYさんのノウハウなどを見える化して、言語化・共通化したい」との要望があった
- 当初の約束通りYさんが上司になったが、入社直後にYさんの子会社出向が決まった
- Yさんが社内の案件情報やディレクション業務のほぼ全てを担っていたため、Yさんが出向する前までの2か月間に、そのスキルや知見を最大限言語化することが急務となった。
計画を立てる
上席の指示内容としては「Notionに記事を増やしておいて」だったが、いきなりNotion記事作成から手をつけると情報に抜け漏れが出たり、2か月後のタイムリミットまでに間に合わなくなる可能性があるなどの問題がと考えたため、まずは全体の計画作り=プロジェクトの要件定義から始めた。
まずは手書きで、プロジェクト全体をざっと書き起こしてみたのが以下。
- Why … 「なぜやるか」についてチームで見解を合わせる。前提のすり合わせ、与件の整理
- Before:現状起きている、または将来起きうる問題
- After:どうなったら理想の状態か。そうなると何がいいのか
- このBefore→Afterの状態に行くまでにすべきことが「取り組み課題」となる
- What … Afterの状態になるために、何をすべきかを決める
- Yさんの知識を言語化するのが当面やることだとしても、それが終わったら終わりではない。言語化した知識を、その後運用・改善するフェーズまでを視野に入れる
- 情報集約先はどこにする、誰か一人だけに偏らないようにする…など、やるべきことを予めリストアップしておく
- タイムリミットの2か月以内に全てを実行することはできないので、この時点でスコープアウトする範囲も決めておく
- When … ロードマップを作る。いつまでに何をやる
- タイムリミットである「Yさんの出向」までに、ざっくり何をいつまでにやるか、その優先順位やボトルネックになりうる懸念点などを検討する
- プロジェクトを進めていく最中に、現在地(今は計画のどの辺にいるか)についてチームで共通認識を持ち続けるためのマップとして使うことを想定
- タイムリミットである「Yさんの出向」までに、ざっくり何をいつまでにやるか、その優先順位やボトルネックになりうる懸念点などを検討する
- Who, How … 誰がやるかを決める。次アクション(To Do)を明確にする
- 定例の日付を決める=マイルストーンの設定
- 次回の定例までに誰が何をやるか(宿題を決める)=確実に前に進めるために、責任範囲・タスクを明確化する
---------------------------------------------------------------------------
プロジェクトの成果
- メンバー全員の認識すり合わせや、議論の前提をそろえるための資料作成
- Notion記事の増加、整理(およそ中野入社前の4倍になった)
- ディレクターのスキルをまとめたマップの作成
- ディレクター陣の定期的なスキル共有会の開催
- メンバーの志向、特性等の共有会の実施(得意不得意、モチベーションの理解など)
- 当初の計画の遂行度
- 概ね、当初の予定通りの内容・ロードマップのまま進んだ
- スケジュールについても、当初の計画から大きく外れることはなかった
- 今後の課題
- どういう顧客・案件を増やしていくかの他チーム(経営層・営業チームなど)との合意
- 1人1人のアウトプットの動機づけ=アウトプット文化を作る